無欲であり、無名であるということ
GARMINユーザを対象としたアプリ内でのバーチャルレース実施まで、あと10日!(現時点でのレース登録者2065人)
本日紹介するゲストランナーは、私にとってウルトラマラソンの一番古くからの友人、瀬ノ尾敬済くん。
私のFacebookフォロワーの9割は、100km以上のウルトラマラソン大会に関わったことのある方々ですが、そんな皆さんでも瀬ノ尾敬済というランナーをご存じな方はほとんどいないと思います。
ただ、彼は決して実績のないランナーではありません。
略歴としては
2004年アメリカ大陸横断5000kmレース 6位
2009年ヨーロッパ横断4500kmレース 準優勝
2015年フランス1周2800kmレース 優勝
2019年フランス1周2677kmレース 優勝
と16年間かけて偉業を為してきた大陸横断レースの挑戦者です。
彼の存在を最初に知ったのは私が福岡でホームレスをしてた23歳のころ。漫画喫茶でジョジョの奇妙な冒険「スティールボールラン」を読んだあと(本当にアメリカを横断するようなレースがあるのか?)が気になり検索してみたところ、リアルタイムでアメリカ横断レース挑戦の真っ只中にいた瀬ノ尾敬済というランナーを知りました。
そのタイミングで当時まだ21歳だった彼の存在を知らなければ、私が20代にしてギリシャ246kmレースやサハラ砂漠マラソンへ挑むことは決してなかったと思う。
彼との初対面は、私が25歳のときです。最初のサハラを競った東海大学のランナーが偶然、瀬ノ尾くんと友人だった縁でモロッコからの帰国後、彼を紹介してもらうことができました。当時20代で200km超のウルトラマラソンへ挑むランナーが決して多くなかったからこそ、私たち3人は意気投合し、将来の夢を語りあう仲になりました。
私が最初に子供たちのランニングクラブでサハラ砂漠のお話し会をするきっかけをくれたのも瀬ノ尾君です。
彼との出逢いがなければ、私はその後、子供たちのコーチをやることも、ランナーとして全国の児童養護施設の子供たちに走って会いに行くこともなかったと思う。
あれから今日までの15年間。私と彼のレース活動は、まったく接点のないものでした。
私がいつも悔しかったのは、24時間走の世界大会や台湾のビッグレースでタイトルを獲得していった私に負けないくらいの偉業を同時期に成し遂げていながら彼は自らの活動を発信をすることに意欲的でなく、メディアなどに扱われることも好まなかったことです。
私は、何度も彼にもっと活動PRすることを勧めました。彼が大陸横断レースに人生を懸けるためにどれだけのものを犠牲にし、資金繰りに苦労していたかを感じていたから。
彼の壮大な挑戦が多くの人の目にふれれば昔の私のように胸を打たれるランナーがもっと現れる気もしました。
しかし、彼は名を売ることに無欲であり続けました。
今となっては余計なお世話だったかもしれませんが、彼の存在は2016年に台湾で出版した自伝『大陸を走って横断する僕の話。』にも記載しました。
彼と違い、未だ一つの大陸さえ走破していない井上真悟の自伝タイトルが『大陸を走って横断する僕の話。』なことも、思えば皮肉な話しです。
その書籍の売上で台湾の児童養護施設の子達へプレゼントを贈るための駅伝に協力してくれた台湾ウルトラランナーのひとりに楊皇蘭さんという選手がいるのですが、
昨年、彼女と瀬ノ尾くんが出逢い、今年結婚していたことにも数奇な運命を感じています。
今回のバーチャルレースでゲストランナーを務めてもらうことがどれだけ瀬ノ尾敬済の活動を広めることにつながるかは分かりません。
ただ、瀬ノ尾くんが私の人生に影響を与えた友人であったことは間違いないのです。
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コロナ禍でもマラソン意欲は生み出せる!をテーマに
1万人以上のバーチャルレースを目指しています▼
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[ONLINE UNMORI RUN]
日時:2020年9月27日0:00〜23:59 の24時間内
場所:GPSウォッチの作動する地球上のどこでも
参加方法:
① GARMIN GPSウォッチを持っていること
② 下記のURLより参加登録(登録にはアプリのダウンロードが必要です)
https://sports.garmin.com/web/competition/200586513081600
参加費:無料
申込期限:9月27日になる前まで
ルール
① 9月27日にGARMINウォッチで21.097km以上のランニング計測をおこなう
② 9月27日にその記録をアプリへ反映させる
カテゴリー① [ 平均速度ランキング ]
平均ペースの速さ順位がつきます。
カテゴリー② [ 走行距離ランキング ]
24時間以内での合計距離で順位がつきます。
注1) どちらか片方のカテゴリーのみ登録することは不可
注2) 9月27日に計測した21.097km以上のデータであれば、複数回アプリへ反映させることが可能
[ 特典 ]
24時間走ロードアジア記録 (273.708km)を超える合計距離を記録した参加者の今後のプロ競技活動を支援します。