こぼんしゃんと自動プログラミングツール
昨日は朝からFreeAIの定例会があって、今後の経営方針などを話し合った。
前々から作りたいWebサービスがあって、Replit Agentで作りながら昼飯でも食うかと思って久しぶりに赤坂のじゃんがらに行くことにした。
小学生の頃、親父に連れてこられた冬の秋葉原で、「今日から開店です。日本で一番まずいラーメンです」と言われて行ってみたら行列ができていて、並んで食べてみたら「なんだ、うまいじゃないか」と親父と一緒に驚いた記憶がある。
調べると、秋葉原のじゃんがらは1984年11月28日スタートなので、ちょうど僕が8歳の時だ。だから僕の記憶は正しいはずだ。
そして気がつくと40周年。あれから色々ありました。そりゃ俺も48になるわけだ。
そういうわけでじゃんがらに行くといつも懐かしい気持ちになるのだが、大学生、そして社会人になって通ううちに、ぼんしゃんが好きになり、最終的にはマー油仕立てのこぼんしゃんがお気に入りである。
角肉(角煮)も捨て難いんだけど、寄る年波的には少々きついお年頃。
メンタイと卵で充分。
このマー油が加えるアクセントがよりクリーミーさを強調していてたまらんのよ。
さて、こうしている間にも我がiPadの中ではReplit Agentがひたすら新しいWebサービスのコードを書いてる。
時折止まっては「動いてる?」と聞かれるので「違う。こうじゃない」とか「このコンポーネントがおかしいだろ。よく見ろ」とか「その機能は後回しでいい」とか指示する。
このサービスの仕様は、あらかじめChatGPTのo1-previewに書かせている。仕様を細かく詰めておくと齟齬が少ないからだ。
このサービスは課金を伴う本格的なものなのでちゃんと動かないと困る。
まあそんなクリティカルなものを作るのはどうかしてるかもしれないが、今のAI(主にLLM/VLM)の性能がイマイチだからどうかしてるだけで、来年、ひょっとすると再来週あたりにはもうこういうアプリ開発が普通になっているかもしれない。11末といえば、OpenAIが毎年ChatGPTを大幅に刷新するタイミングだし、それに合わせてGoogleやその他のオープンソース陣営も一斉に攻撃(というか新製品発表)を仕掛けてくる。そういうタイミングだからだ。
となると、もう専門職的なプログラマーの仕事は徐々にAIに移り変わっていくだろう。
先日、立ち上げに絡んでいる新しいサービスも、プロトタイプを外注するか悩んだ挙句、先方の社長にReplit Agentを教えて「自分で作ってみては?」と言ったら本当に半日で作ってしまった。
今の所、「Web開発」とはReplit Agentの出してきたイけてない欠陥商品について鋭い指摘をするだけの作業だ。あとはひたすら「待ち」が続くので、これはバイト、しかも文系に近いバイトにもできてしまう。
ただ、まだ「この瞬間」は、少しプログラミングの専門知識があった方がReplit Agentを御し易い。「そのReactコンポーネントをなんとかしろ」とか。
まあでもこれも時間の問題だろうな。年内にはそういう指示すらもAIが自分でやるようになる可能性が高いと思っている。来年の今頃には、そういうレベルのアプリ開発エージェントがローカル(少なくとも128GBのMacBookProM4で動く程度には)で動くようになるだろう。
これ、素人さんが触ると一番戸惑うと思われるポイントは、「いくらダメ出ししても同じ失敗を堂々巡りのように繰り返す」ところだろう。
しかしそういう時のための格言を俺は知っている。というか、俺が昔考えた。
「AIへの信仰が足りない」
ということである。
Replit Agentは今のところ、連続して使うとそのうちリミットに達してへこたれる。
しかしここでめげてはいけない。
淡々と、マラソンランナーのように淡々と、6時間おきに復活するアカウントを騙し騙し呼びながら、目的のアプリを作っていけばいいのである。それが嫌だったら、来月まで待つか、来年まで待つか、まあそれほど長く待たなくていいが、来週まで待つよりは6時間待つ方が早いので6時間待ってまた作業に戻る。夜中にタイマーをかけて起きて、また6時間のトークンを使い切るまでダメ出しを続ける。地道だ。エージェントがあれこれ考えている間は、YouTubeでもみてればいい。ラーメンを食ってもいい。
俺も今回、昨日の昼から初めて、夕方くらいに一回打ち止め(これ以上呼ぶな)を喰らい、それから夕飯を挟んで再び挑戦してダメ出しをし続け、なんとか思い通りに動画を再生するところまで持って行った。
できた。
AdminページもStripeの課金もあるので、ここまでできれば、あとは自分で微調整すれば良いだけだ。なあんて簡単なんざんしょ。
しかもこいつ、このままデプロイまでできる。それが凄い。
ホスティングもスケールも自動でやってくれる。
もうサーバーサイドエンジニアもフロントエンドエンジニアもインフラエンジニアもやることはごく僅かだ。
ちょうど昨日の9:30頃に最初の命令を出したので、24時間未満でデプロイまで持っていけたことになる。
これはけっこう凄い。まあそんなに簡単なものでもないだろうが。
僕のようにニッチな人に向けたコンテンツを作るということを考えたら十分すぎてお釣りがくる。
えらい時代になったもんだよ。ほんと