これが真の長岡生姜醤油ラーメン「あおきや」
長岡生姜醤油ラーメンといえば、秋葉原名物である。
新潟県長岡市。ここは独自のラーメン文化を持つ場所。一説によると新潟五大ラーメンとも呼ばれるラーメン王国新潟の一角を成す。
東京で「長岡生姜醤油ラーメン」といえば秋葉原の青島食堂で、毎日のように1時間待ちの大行列ができている。
たまに東京から来た人が気軽に「長岡の生姜醤油ラーメンでも食べて帰りたい」とか言うんだけど、青島食堂は基本的に昼時はどこも一時間待ちが当たり前だ。
長岡市内で生姜醤油ラーメンの店で一番店舗数が多いのは青島食堂なのは間違い無いのだが、その品質管理は徹底していて、秋葉原で食べてもほとんど違いがわからない。
つまり、長岡でも秋葉原でも1時間並ぶことには変わりないので、それなら電車に乗らない分、秋葉原の行列に並んだほうがいいのではないかと思える。
ところが、長岡でないと食べることができない生姜醤油ラーメンというものが存在する。
それが「あおきや」だ。
あおきやは、元々「青島食堂」で働いていた人が独立して作った店で、生姜と醤油がかなりビリビリくる攻めた味わいの青島に対して、マイルドめな味わいで地元にファンが多い。
吾輩などは、毎週末になると親父が「今日はどっちに行くか」と朝から悩み始めて、青島に並ぶかあおきやに並ぶか選んでいたのだが、この二択はほとんど誤差のようなものなのだが長岡の人間にとっては普通の悩みなのである。
結果として、「常食」として食べるならマイルドめのあおきやが勝つことが多かった気がする。
毎回、あおきやに来るたびに注文時、「チャーシューメンにしなくていいのか?」「大盛りにしなくて足りるのか?」と親父に心配されていたため、もう親父に聞かれるのが面倒だからチャーシューメン大盛りを頼むことが身体に染み付いてしまった。これは青島も同様である。
宮内駅前にもある青島食堂と違って、場所は車じゃないといけないところにあるので、基本的に地元民が訪れる。ここにタクシーで来る猛者はあんまりいないと思う。
そして安定のチャーシュー大が届いた。
やはりあおきやのスープは青島とは別物。
どっちがいいとかじゃなくて、別のもの。
普段、東京の攻撃的なラーメンばかり食べていると青島のような刺激が欲しくなるが、毎週コンスタントに食べるならやはりこっちだろう。
昔ながらの手切りのチャーシューが口の中でほろほろと崩れていく。
メンマも味が染みていて美味い。
さらにデフォルトのほうれん草や海苔が嬉しい。
不思議なことに、普通の店で大盛りを頼むとお腹がパンパンで何も食べれなくなるのだが、あおきやや青島の大盛りは、それほど後悔が少ない。これはソウルフードゆえか。
東京生まれ東京育ちの海老根さんも気に入ってくれたみたいで、「こりゃまた長岡に来る理由が増えたな」と言ってくれた。よかった。海老根さんに本物の長岡生姜醤油ラーメンを食べてもらえて。
長岡には他にも北長岡のめんきちや安福亭など、生姜醤油ラーメン以外にも美味しいラーメンがたくさんある。なぜか長岡の人たちはラーメン民族なのだ。
次に長岡に行くのは2月の日本酒xAIハッカソンだ。
みんな長岡に行こう!