南米のデジタル音楽の現在地 エレクトリックフォルクローレと、それ以降 (月刊ラティーナ 2020年3月号掲載)
(始めに)
こちらはコロナ禍のごく初期に書かれたものです。読み返して、書いてあることは完全にコロナ以前の世界の話で、今現在は完全に変わってしまったなと言うのが正直なところです。
自分も同じなのでよくわかるのですが、彼らはノマド/ヒッピー的移動と交流を重ねることで切磋琢磨していました。例えばチリの奥地で集まりパーティをやると言うのはLCC時代の産物で、コロナと同時に閉ざされました。ベルリンやロンドン、アムステルダムのようにダンスミュージック大都市でコロナ禍でも何かしらの動きがあ