ABOUT ルイ・ヴィトン （Louis Vuitton)

 去年の7月、大阪梅田阪急の「Time capsule exhibition Osaka」へ訪ね、ルイ・ヴィトンのメゾンのストーリーを拝見しました。ファッションの勉強を兼ねて、LVの歴史をまとめていきます。

 1821年、創業者のルイ・ヴィトンは誕生しました。1854年、ルイ・ヴィトン社は創業され、世界初となる旅行用鞄の専門店をパリにオープンしました。1859年、初の「蓋が平らなトランク」がグリ・トリアノンキャンバスで誕生しました。「グリ・トリアノン（Gris Trianon)キャンバス」は革より軽い防水加工を施したグレー色の無地コットン素材でした。

  1859年、パリ郊外アニエールに最初のアトリエを開設されました。1872年、グリ・トリアノンキャンバスに代わり、レイエ・キャンバス（Striped Canvas)を採用されました。

 1875年、「ワードローブ・トランク」が誕生しました。

 1888年、「Louis Vuitton,marque deposee（登録商標）」が記されたダミエ(Damier)・キャンバス（ベージュと茶褐色市松模様に並ぶ、グラフィカルなデザイン）が誕生しました。

 1890年、ルイ・ヴィトンの息子ジョルジュ・ヴィトンが堅牢な5枚羽根の錠前を開発し、特許登録をしました。1896年、模造品対策として、ジョルジュ・ヴィトンがモノグラム（monogram）・キャンバスを考案しました。色はベージュと淡いマロンカラーの濃淡色。柄は幾何学模様や植物モチーフに、創業者ルイ・ヴィトンのイニシャルである「L」と「V」を加え、厳密な規則性を持って構成されたパターンが当時としても革新的でした。

1901年、「スティーマー・バッグ」は誕生し、ソフトバッグの先駆となりました。このバッグは、ドアに引っ掛けて使える船旅の洗濯物入れのバッグとして使われていました。

 1914年、パリのシャンゼリゼ通りにルイ・ヴィトンストアをオープンしました。1930年、ルイ・ヴィトンのトラベル・バッグの中で最も伝説的なバッグ「キーポル」が誕生しました。1959年、新たな防水コーティング技術の開発により、モノグラム・キャンバスのソフトバッグが登場しました。

 1978年、東京と大阪に日本初出店となるルイ・ヴィトンストアをオープンしました。1981年、ルイ・ヴィトン銀座並木通り店がオープンしました。

 1985年、レザーを使用したエピ・ラインが発表されました。エピ（EPI）とは、「麦」という意味を持つフランス語であり、由来には、素材のすべてに施されている型押しが、「揺れる麦の穂」にみることから名付けられました。1987年、シャンパンメーカーのモエ・ヘネシーと合弁、LVMHが誕生しました。1993年、メンズ向けのタイガ(taiga)・ラインが発表されました。ロシア語で「地方の針葉樹林」を意味するタイガは、「洗練された男性」をコンセプトとして、シベリアを思わせるようなクールでスタイリッシュなラインです。

 1997年、マーク・ジェイコブスがアーティスティック・ディレクターに就任しました。1998年、ルイ・ヴィトン大阪心斎橋店がオープンしました。

 2001年、アメリカ人アーティスト、スティーブン・スプラウス(Stephen Sprouse)とのコラボレーションによるモノグラム・グラフィティ(Monogram Grafitti)ラインが発表されました。ルイ・ヴィトンの顔でもあるモノグラム・キャンバスに落書きをしたラインです。

 2003年、日本人アーティスト、村上隆とのコラボレーションによるモノグラム・マルチカラーラインを発表しました。ルイヴィトンのシンボルであるモノグラムをなんと33色ものカラーを使ってポップなテイストで今までのルイ・ヴィトンの落ち着いたイメージを覆すような派手なデザインが特徴的です。 

2006年ー2007年秋冬ウィメンズ・コレクションショーを東京で開催、パリ以外で開催された初のファッションショーになりました。 2008年村上隆によるモノグラモフラージュ(Monogramou Flage)ライン限定製品を発表されました。モノグラムキャンバスを新しくカモフラ(camouflage)柄で表現したものです。カモフラージュの中にモノグラムモチーフが浮かび上がるような、これまでにないデザインとなっています。

東京でルイ・ヴィトンとコム デ ギャルソンの川久保玲とのコラボレーション製品を発表されました。

 2010年、FIFAワールドカップのトロフィーを収納するトランクを制作しました。

 2011年、キム・ジョーンズがメンズアーティスティック・ディレクターに就任しました。2012年、オブジェ・ノマド(object nomad)コレクションを発表されました。2013年、ニコラ・ジェスキエールがウィメンズ アーティスティック・ディレクターに就任しました。2014年、パリにフォンダシオン(foundation)ルイ・ヴィトンがオープンし、「Celebrating Monogram」コレクションを発表されました。クリスチャン・ルブタン、シンディ・シャーマン、フランク・ゲーリー、カール・ラガーフェルド、マーク・ニューソン、川久保玲が、過激でユニーク、そして遊び心溢れる手法で、これまでにないコレクションを実現させました。

 2015年、ラクビー界で最も栄誉あるトロフィー、ウェブ・エリス・カップを収納するトランクを製作しました。

2016年、フレグランス・コレクション「Les Parfums Louis Vuitton」が発表されました。

 2018年、ヴァージル・アブローがメンズアーティスティック・ディレクターに就任しました。

 これからの新しいシリーズもお楽しみです。