シャーロックホームズのように思考するには?:ホームズ流思考術
こちらの記事ではシャーロック・ホームズが用いる3つの思考法について考察いたします。
なお、こちらの記事は以下のユーチューブ動画を元にして制作いたしました。
シャーロックホームズの思考法に関する興味深い書籍なども紹介されておりますので是非ご視聴下さい^^。
*↑本記事により詳細な情報を追加した動画版も併せてご視聴するとより内容が理解しやすくなります。
ホームズ流思考術その1:鋭い観察眼
ホームズは鋭い観察力で知られています。
他の人が見逃すような物事の細部を記憶し、そして記憶した様々な事柄を組み合わせて推理に役立てます。
このような能力は探偵業に役立つだけでなく、どのようなシチュエーションにも応用が利きます。
ホームズのような観察力を身に付けるには常に現在の状況に注意を払う必要があります。
人との会話の際も上の空で聞くのではなく、積極的に質問を投げかけたりして相手の言わんとしていることをより深く理解しようとします。
また、携帯電話にばかり気を取られず、しっかりと周囲の細部にまで注意を払うよう訓練します。
観察眼は先天的な能力ではなく、繰り返しの訓練によって強化していくことが可能なものです。
最初は意識して周囲の状況を細部まで覚えるようにしなければいけませんが、訓練を重ねれば重ねるほどそれが無意識に出来るようになります。
なお、何でも観察して全てを記憶することが大事だというわけではありません。
自分に関連する事柄やスキルなどと繋がりそうな事柄のみを抽出することが必要になります。
でないと役に立たない膨大な情報をコレクションしているだけとなってしまいます(^-^;。
ホームズ流思考術その2:懐疑心
ホームズは言われたことに常に疑念を抱き、情報を額面通りに受け入れません。
代わりにそれを裏付ける証拠を見つけようとします。
多くの人にとって物事を判断する際に何らかのバイアスが掛かっているものです。
例えば見た目が悪そうな人物だから犯罪者に違いない・・・などと決めつけてしまうことがそれに当たります。
また、天候や自分自身の機嫌によっても物事を大きく捻じ曲げて判断してしまうことがあります。
私たちも懐疑心を養うために自らの偏見を認識し、できるだけバランスよく考えられるようになることが重要です。
ホームズ流思考術その3:確率論
ホームズはよく確率論を活用して意思決定を行います。
さまざまな確率を考慮し、最も可能性の高いものを選択しているのです。
例えばシャーロックホームズが確率論を活用した例が「4つの署名」という作品に記されています。
助手のワトソンの懐中時計を観察することでホームズはそれが彼の父親の所有物であったことを推測します。
そして懐中時計は父からワトソンの兄に手渡され、兄はアルコールが原因で命を落としたと結論付けます。
懐中時計の鍵穴付近に無数のひっかき傷があったことからワトソンの兄がアルコール依存症であった確率が高いとホームズは考えたのです。
なぜならアルコール依存症でなければ懐中時計の鍵穴に上手く鍵を差し込めず、周囲に無数の傷をつけることが考えにくいからです。
ちなみに上記のホームズの推理はワトソンの父や兄を侮辱したと受け取られて激怒させてしまいます(^^;。