生きがいについて
著 神谷美恵子
まず、この本が存在していることを知ることができた私はラッキーだったなと思う。
ただ、一読した今思うのは、この本は一回読んだからどうこうなる、と言う類の本ではない。
本によって、読み終わった瞬間世界の見え方が変わる本があるが、この本は違う。
中身や世界が深く、広く、多角的すぎて、一回読んだだけでは何も掴めはしないのだ。
この本は今後生きがいについて考える上でのガイドブックのような存在になってくれる気がする。
退屈や生きがいの問題を解決するために、必ずしも、メディアで言われるような日常を変化させるものが必要なわけではない。
側から見れば同じ1日でも、それをどう捉えるかの本人の心しだいなのである。
便利な時代の今だからこそ、人は退屈や生きがいと向き合わなくてはならなくなった。
でもそれを後ろ向きに捉えるのではなく、どうせなら前向きに明るい気持ちで向き合っていきたい。
そんな風に思う今日この頃である。