オンラインスピーチ教室「趣口才」Aラウンド資金調達完了
中国のオンラインスピーチ教室「趣口才」がAラウンドで数百万人民元の資金調達が完了しのたとのこと。オンラインスピーチ教室と聞いても日本では馴染みがないと思いますが、中国ではスピーチ教室はメジャーな習い事の1つです。
人前で理路整然と話すスキルは、中国人にとって非常に重要なスキルの1つで話の内容ももちろん重要ですが、話すときの声、身振り手振りも含めて良いスピーチができることは能力の1つとして評価されます。
中国で中国人のセミナーやサロンでのちょっとしたスピーチや自己紹介を聞くといつも堂々と話す人が多くいつも感心させられるほど、多くの中国人は話が上手だと思います。
もし同じ内容の話を中国人と日本人が行ったら、中国人の話の方が説得力があり、内容も良いものに聞こえるに違いありません。
日本人はモノづくりにも象徴される通り、「中身が大事(もちろん大事)」「質が大事(もちろん大事)」という思考が強いため、伝え方、言葉の選び方、話し方に注意する意識は中国に比べた圧倒的に低いと思いますし、そもそも教育を受けてきていません。
長時間のプレゼンから、ピッチ、ライトニングトークなど、一般の社会人にとっても大勢の前で話す機会が格段に増えてきており、そのスキルは日本人にとっても不可欠な要素となってきています。
中国においては小学生の頃からスピーチ能力を鍛える授業や発表の機会もありますが、最近ではスピーチの期末テストを実施する学校も出てきているとのことで、「趣口才」のようなスピーチ教室はこれから注目の教育コンテンツとも言えます。
「趣口才」の場合は1対1、1対4のクラス設定があり、1対1の場合は1時間あたり約2400円、1対4の場合は約1000円ほどの授業料設定になっています。主な受講生は北京、上海、広州、深圳などの1線都市の富裕層とのこと。
日本ではなかなか流行りそうもない習い事ですが、間違いなく日本人も学ぶべきことだと思います。小学生向けのスピーチ塾を開校させるに至らなくても、学校教育の国語教育などの中で「スピーチ」に力を入れても良いのではないかと思います。
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