顔面および頭部の導引

 これらの導引法は、早晨修法に引きつづきふとんの上で行ないますが、時間に余裕がない場合には、見出しの下に※印の打ってある行法だけを行ない、その他は適宜に別の時間に行なって下さい。
 
目の導引
 目の導引は目の疲れを回復し、視力を強め、目のいろいろな病気をなおす効果がありますが、また目は肝臓と深い関係がありますから、肝臓の機能を活発にして解毒する作用もあります。
 
眼球の運動※
①    両手のひらを熱くなるまでこすり合わせ、熱くなった手のひらの中央部をへこませて、両目にフタをするようにあてます。ホットアイマスクのようにじんわりと温かくそれだけで気持ちが良いです。

②    両眼は開いたままで、顔を動かさず眼球のみを次の順に各20~30回動かします。1.上下 2.左右 3.斜め左上→斜め右下 4.斜め右上→斜め左下 5.左回りに大きく回転 6.右回りに大きく回転
 
これが難しい人は眼輪筋が衰えている可能性があります。素早くできないという人は、以下の私が考案したやり方で試してみて下さい。
 
眼球の運動(改)
①    両手を伸ばして親指を立てます。

②    目の前に立てた親指を上下に開いていきます。周辺視野で見えるギリギリのところまで拡げて、また目の前に戻してきます。これを「眼球の回転」と同様に各20~30回、1.上下 2.左右 3.斜め左上→斜め右下 4.斜め右上→斜め左下 の順で行います。

③    次に親指と人差し指で輪っかを作り、その輪っかをゴーグルのように目に当てます。

④    この指を見るようにしてゆっくりで構いませんので、左回りと右回りで20~30回眼球を回転させます。

⑤    次に片手の親指を立てて、遠くの一点と近くの指と代わる代わる焦点を合わせます。これも20~30回行います。近視の予防になります。

⑥    次にこの親指を見続けながら、目の前の親指を手を伸ばしきった状態に持って行きます。これも20~30回行います。焦点のスムーズな移行が出来るようになるので、老眼の予防になります。
 
 いずれの動作もまばたきはしても良いですので、目を開けた状態で行って下さい。また極端に速く行ったり、強く行うと眼輪筋を痛めますので、ストレッチのつもりで軽く柔らかな視点で行って下さい。

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