覚悟の論理(石丸伸二著)
今回は【七夕決戦の前に読んでおきたいと思った一冊!】になります。
時たまメディアを賑わす石丸伸二・元広島県安芸高田市長。
安芸高田(あきたかた)の読み方を全国的にも広めたのは石丸さんの影響力の大きさでしょう。
テレビなどを通して「情熱的で、野心家で、歯に衣着せぬ物言い」という強いイメージを持っていましたが、著書からは「冷静で、計算的で」石橋を叩いて渡るタイプ、だと感じました。
ビジネスマンとして、リーダーとして、人生の目標設定の際に、参考になる言葉も多かったですが、これが政治の世界でどれだけ支持を得られるのか、来月の選挙がより楽しみになる一冊でした。
【要約】
・覚悟とは極めて冷静に決まるもの。困難なことや危険なことを予想した上で、それに対応できるような心構えを指す言葉。燃え滾るような情熱やパッションはむしろ逆効果で極めて冷めた状態でするもの。「こうなりたい」で動き出すのは無謀であり、「こうすればできる」を兼ね備えてこそ「覚悟」と言える。「できないこと」とは冷徹に向き合うべきで、向き合い続けると疲弊してしまう。
・自分の幸せをその都度定義づけ、それを手に入れるため物事に優先順位をつけて選択をしていく。今の自分と、ありたい姿を比較していくことが大事。
・何かを成し遂げようとする時の実践方法は、
①戦略 ②作戦 ③戦術 の3階層で理解する。
戦略は、自分がどこに向かっていくか「目標達成のための方針
作戦は、戦略を実現するための個別具体的な策略。
戦術は、作戦に基づいて実施される詳細な行動やタスクなど。
作戦や戦術においては、難易度の低い・ダメージの低い課題を
一つずつ遂行していくことが重要。
・一つ一つの作戦を立てる際には、自己分析と状況分析が大事。
自己分析:自分はどういう立場で何ができるか、主張の正当性を考える。
状況分析:相手の立場や意向、実力、取り巻く環境を考える。
・自分の抱く理想に共感してもらうために一番効果的なツールは「論理」
結論に至るまでの考えを伝える時間を惜しまないことが大事。数字も最大の武器で、数字を持って説明することで反応が変わる。