質問 2. 超過死亡は、厚生労働省も調べてましたよね?
回答2.
はい。
厚労省が雇った調査班の人たちが集計しています。
そしてその集計データは、
ダッシュボードで公開されるようになりました。↓
ここで公開されているデータを
Excelに貼り付けて、グラフにしてみたんですが、↓
ちなみにこちらが、
うちで作った超過死亡とグラフなんですが、
ぜんぜん違うわけなんですよね。↓
双方のグラフを並べてみたものがこちらです。↓
この「概数」というのは、
確定値との誤差が、年間計でも1ケタ台という
厚労省いわく「ほぼ確定値」なんですよ。
うちの「超過死亡」というのは、
その過去年の死亡数から、
ExcelのGROWTH関数で算出した推計値よりも
増加していた場合の増分値なんです。
ですから、
これほど開きがあるのはおかしいんですよ。
何が違うのかを調べてみたのですが、
比較に使っている「予測値」からして違うようです。
これは、死亡届の遅れによる加算分を考えに入れて
推計した値であるらしいんですが、
このサイトの下部にある
「誤差の判定」で確認してもわかるように、
届け出の遅れによる誤差はほとんど出ていません。
感染が拡大している地域では、
20%以上の超過が出ていますから、
ここまで大きく減ったりはしないはずで、
なにか作為的な統計手法によって
推計されたものなのではないかと思われるのですが、
ダッシュボードでは、
この「予測値」しか公開されていないため、
確かめようがありません。
おそらく、がんなどの、
コロナとは直接影響のないような死因を除外してカウントしている
のではないかと考えられるのですが、
これでは、医療逼迫などによる間接的な死亡など、感染が拡大したことによる被害全体が把握できません。
また、この件については、
以前に質問フォームから問い合わせを行ったのですが、
回答は得られませんでした。
全死因については対応してくださったようですが、
やはり「予測値」なるものがおかしいようです。
これについては、次のような指摘がありました。↓
また、予測値の算出に用いている「ポワソン回帰」についても、
次のような問題点があるようです。↓
「予測値」だとか「推計値」というものは、
感染者数の増加予測など、様々なところで活用されていますが、
当たることはごくまれです。
(そのようなことから、当サイトでは、
最初は「推計値」を付けていなかったのですが、
要望を受けて、途中から付けるようになりました。
※これはExcelのGROUTH関数で求めていますが、
やや強気な推計値であり、
そこから求められる増分や増加率は、
実際の死亡超過よりもやや少ない可能性があります。
※また、2019年の超過死亡を考慮していないため、
実際の死亡超過よりも少ない可能性があります。)
また、恣意的な手ごころを加える余地もあり、
権威のある研究機関が調べたものであっても、
政治的な影響を排除することはできません。
このサイトとしては、
手心を加える余地のない生のデータをそのまま使って、
わかりやすい計算をしてみせることによって、
誰でも自分で確認ができる形で、
全国でほぼ連動して大きな超過死亡が出ている
ということをお伝えしょうとしています。
控えめの推計ではあるのですが、
「少なく見積もっても、このぐらいは出ていますよ」
という、慎重な方向けの推計であるとお考え下さい。