ひとりでは無い状態で読んでみた「一人から始めるユーザーエクスペリエンス」
「UXデザインって何するんです?」
肩書に「UI/UXデザイナー」と書いているせいか、時々駆け出しのWebデザイナーさんから聞かれることがあるんですよね。
「えーと…プロダクトとかサービスを作る際に、ユーザーの考えとか気持ちを考慮して…」
いや、この説明だと抽象的すぎる。
きっと質問してくれてる人はもっと具体的な内容が知りたいはずだ…
じゃあ具体的にどんなフローでUXでデザインがされているのか振り返ってみると、
① 要件定義
検証や解析。関係者やユーザーにインタビューしたり。
競合調査とか要件定義のワークショップやったりしてるよなあ…
② 解決策を考える
要件定義が終わると、じゃあそれをどうやって解決しようかって話になる。
ワイヤーやプロトタイプ作って試してみたり。
サイトマップや画面遷移図もこの辺で作ってるかなあ…
③ 設計
より細かい仕様のチェックをしつつまとめて行くフェーズ。
スタイルガイド作ったり。
④ 設計後
出来上がったら検証。ユーザビリティテストなど。
多分、これが全てではないけどこんな感じのフローだよなあと。
こうやって書き出してみると、自分がメインで担当してるのは②、③あたりだな。よし、質問してくれた人にはこう答えよう。
「具体的には情報設計したりデザインしたりかなあ」
あれ、でもこれってUXデザイナーの仕事内容の一部でしかないな…
一人で一通りの流れを出来ないとUXデザイナーと言えないのでは…と思い、良い本ないかなーと探したらドンピシャな一冊に出会えました。
「一人から始めるユーザーエクスペリエンス」
もうこれバイブル。
一回読んで終わりーの本ではないですね。UXデザインについて悩んだり立ち止まったりしたら何回も読み直す本だなと思いました。
この本を信頼(?)したキッカケは3章の「チームビルディング」。
どうやって組織にUXを浸透させるかが書かれているんですよ。
もうほんとこれ大切だなと思いましたね。頷きながら読んだの初めてかも。
今まで勤めてきた会社でUXデザインの考えを上の人達や周りに理解してもらうのってホント難しくて。いや、自分の知識と努力不足なのですが…
あの時この本読んでたらなあ…
もうちょっと上手な立ち回り方ができたなあと思いながら読んでおりました…
ひとりではない今の環境だからこそ、この本は実践しやすい。
この本を読み終わった時に、今の自分が居る環境・組織って恵まれてるなーと思いました。
UXリサーチャー、サービスデザイナーという専門家が身近に居て、会社や組織もUXデザインを認めてくれている。
この本で学んだことが実践しやすい環境なんですよね。
自分に足りないのは冒頭に書いたUXデザインの流れの①の部分。
小さな規模から経験・実績を積んでいきたいなと思いました。
そして迷ったらまたこの本を手にとって自分の立ち位置を再確認したいと思います。
ではでは!
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