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1歳児子育て。いま大切にしたいこと。
子どもが1歳になってから、子育てに対する悩みが増えた。
事の発端は、保育園に預けるかどうかを迷ったことだった。
自分の時間がもっと欲しい
母親が整っていることが子育てに置いて一番大事なら、保育園に預けるのも悪くないよね
そう思う一方で、
もし預けることによって問題が生じたら…?
まだ1歳になったばかりなのに、焦りすぎかな
今はまだ、集団生活以上に大切にすべきことがあるのかも
親の間違った判断で子どもに悲しい思いをさせたくない、という不安があることを自覚し、育児本や実際の経験談などに助けを求めてきた。
今日はその中でも大切にしたいと思うエッセンスを、まとめてみたい。
乳幼児期の愛着形成が重要なのは、その後の自立に関わるから
母親に、残り一年もない期間で中国の保育園を試すかどうか相談したときのこと。
子ども3人を育てた母は、私にアドバイスをするというよりかは、経験談を教えてくれた。
1人目:「専業主婦になるまい」と、生後4ヶ月から預けてみたけれど、保育園の別れはいつも大泣きで後ろ髪を引かれる思いだった。その後、幼稚園の入園式でも、1人だけ大泣き。幼い頃から別れの連続で、不信感があったみたい。
2人目(私):繰り返したくなくて専業主婦になった。家庭の中や近所付き合いで社会性が育っていき、1人目の時に感じた罪悪感なく、集団生活にすんなり入って行った。
3人目:流石に社会復帰しなきゃ…との焦りあり、3歳から預けた。家で兄弟と遊んでいるのが一番好きで、保育園では心細くて泣いていたけど、これは仕方ないと割り切って仕事を続けた。
その時の親子の状態によってもさまざま、正解はない。
いずれ保育園で集団生活が始まるだろうし、今は親子の時間を多くとっていた方が、自立するときもすんなり行くかも
そっか、その後の自立を見据えての今なのか。
このとき、ハッとした。これまで目の前の一日一日をどう生きるかで精一杯だったけど、「今の私の接し方次第でこの子の未来が変わるのかもしれない」と大袈裟かもしれないがそう考えるようになった。
また昨年末から、コーチ仲間よりコンパッションマインドトレーニングを学んでいるのですが。
そこでもアタッチメント(愛着形成)に関する学びが出てきて、またハッとさせられた。
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健やかなアタッチメントを育成するには、
・養育者が安心の基地、安全な避難所となり
・子どもに「探索行動」させ一定の距離感を維持
これをくるくると回すことで、子どもは基本的信頼感を持てるようになり、養育者がそばにいなくても距離を伸ばしていけるようになる
最もこのアタッチメントの育成は、幼少期に形成されたら終わりではないということも学んだ。養育者だけに限らず、学校の先生や友人、職場、周囲の人…。
そういう意味では、親ができることって長い目で見ると少ないのかな、とも思ってしまったが。(私自身、思春期の友人とのやりとりが、一番トラウマちっくになっている)
まず親子のコミュニケーションが全てのスタートとなることは間違いないだろう。
目先の自分時間確保を焦るよりももっと、人生をかけて大切にするに値すること。乳幼児期の親子時間は間違いなくその一つになると思った。
(最もこれは、私が帰国を間近に控えている身であるためでもある。しばらくはずっと同じ園に通えるような環境なら、また話は変わってくるかもしれない)
手をかけてあげるほどに、子どもは自立に近づく
下記本の巻末に、「専門家からのメッセージ」が3つ載っているのだが、こちらは育児に悩むママパパ全員に読んでもらいたいと思うくらい。私も毎回ハッとさせられながら、何度も何度も読んでいる。
そのうちの1人である、児童精神科医の佐々木正美先生の言葉を少しだけ紹介したい。
・人生において乳幼児期ほど大事な時期はありません。この時期は、子どもの人生の中の「基礎工事」。今すべきことは、人を信じ、自分を信じる力をつけてあげること。
・子どもの言うことを可能な限り聞いてあげること。「ワガママになる」「努力しない子になる」と思うかもしれませんが、それは違います。絶対に違います。手をかけてあげるほどに、子どもは自立に近づくのです。
・親との関係に満足したら安心して社会に出ていく。親子関係にじゅうぶん満足してからでないと、社会的集団の中でのびのびふるまえないものです。親に対する安心感を持ち歩くようにして、外に出ていくのです。
・子どもを幸せにするなんて本当に簡単なことですよ。親が笑顔ならそれで幸せなんですから。幸せな人に育てられるから、幸せになるのです。
実は、同じく佐々木先生の著書であると気づかずに、下記の本も読んだのだが、こちらもまた育児のバイブルにしたい、素晴らしい本だった。乳幼児期だけでなく、思春期以降のいじめや反抗期について論じられていたことも大変学びになった。
こちらもあんまり抜粋することはしないが、大切にしたいフレーズを少しだけ出しておきたい。
・親は意見する教育者ではなく、見守る保護者に徹すること
・大切なのは、子どもの自尊心を傷つけないように、諭すことを心がけること
・「親が望む子ども」に育てるのではなく、「子どもが望んでいる親」になると言う気持ちを忘れないこと
・子育てとは人間関係を作ること。他者とぶつかりながらもしっかりと人間関係を築くことが子育て力を高め、こどもの内に豊かな人間性を育む
・人間は、人を信じることができて、はじめて自分を信じることができる。そして、自分を信じることが生きる力になる。それには、赤ちゃんのときから(母)親をどれくらい信じられるかが重要
どの育児本も、一人で頑張る子育ては推奨していない
これらはどれも金言で、その通りに実行したいけれど、そう上手くいかないのもきっと現実。
何よりも、養育者が孤育てをせず、外とのつながりを持つことが大事だと、上記本「しつけと育脳」でも紹介されている。仕事に出たり、ママ友と交流したり、推し活をしたり…。そもそもお母さんがイライラしていたり、安心・安定していないと、本当によくない。家の中にこもっているお母さんがこわれないようにするのが、夫の最大の仕事、ともあった。(花まる学習会代表 高濱正伸先生)
また上記本「しつけと育脳」では、0-6歳で重要なのは「からだの脳」育てであると明言している。それはなにかと言うと、じゅうぶんに眠らせること。
巻末で、本の監修者である成田奈緒子さんは、お迎えから夜8時の寝かしつけまでをベビーシッターさんにお願いしていた時期もあったとのことだが、「脳がつくられる最も重要な幼児期のベビーシッター代を「もったいない」と思う必要はないと思っていた」と仰られている。
現在、私もアイさん(家政婦兼ベビーシッター)の力を借りる日々なのだが、安くはないお金を払って自分時間を捻出するやり方に悶々することもある。中国なので、日本の水準で考えるとそれでもだいぶ安いと自分を励ましてもいたが…成田さんのこの言葉にはとても勇気づけられた。
これらを踏まえた上での今後の過ごし方
我が子にとって、信頼できる人を育むこと。
まずはそこからだと思った。
ただ、私と24時間ずっとベッタリ過ごすのも違うのかなと。(私自身がやりたいことに取り組む時間も大切なので…)
生後3ヶ月からお世話になっているアイさんに、我が子はばあば並みに懐いているので、引き続き大人3人体制(私、夫、アイさん)で子育てしていこうと決めた。
日本への帰国も我が子にとっては大きな環境変化になるので、今新たに保育園に入れるなど、子育て環境を変えることはやはりやめておく結論に。仲良しのママ友もたくさんいるし、いつもよく遊ぶお友達もできている状況でもあるので。
色々と考えを巡らせた結果、今までと同じ体制でいくことに決めたけど、今まで以上に我が子と過ごす時間は全力で集中するなどして(子どもも体力がついてきてどんどん大変には感じている笑)、楽しい時間を過ごしていけたらいいな。