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「元」通関士が語る「通関現場見学ツアーは喜ばれる」話
今回は、原点に戻り「ブッ飛んだ」テーマを用意してみました。
(※最近「通関士は会社員」を主張し過ぎだったので・・・)
「通関現場見学ツアーは、お客様に本当に喜ばれますよ。」
という話をしたいと思います。
「元」通関士シリーズの熱心な読者様が私の「怪しい記事」を読むにあたり
「コイツの記事は、(通関士像である)申告書の作成やHSの話とか、一切触れないし、『通関士だった』というのは、実はウソなんじゃないの?」
と思っているのではないかと思います。
この話については、後日に機会があれば「営業コンサル系通関士」をテーマにして、記事を作成したいと思いますので、今回のところは、
「私『元』通関士なんです。本当なんです。信じてください!!」
という体で話を進めていきたいと思います。
通関士として、顧客対応にあたっていると、
「キッカケがあれば、通関現場を見学したい。」
と思っている輸出入担当者様は、本当に多くいらっしゃることに気づきます。私自身も過去の記事で「超、超、超一流メーカーを顧客訪問した時に、製造工程を見学させていただいた」話に触れたことがありましたが、
時代が「ネットだ!AIだ!」と進歩していても、
「通関現場を見て、感じて、体験する。」
ことの重要性は、時代が変わっても色あせることはないと思っています。
私は、自らも通関士業務をしながら、顧客対応をしている「(自称)営業コンサル系通関士」であったため、お客様である「輸出入者担当者」様と直接会話することも日常でした。
「通関現場を見学したいときは、私が案内しますよ!!」
と言っていたこともあり、実際に、多くの輸出入担当者の方が遊びに・・・間違えました「勉強」しに、私の所属会社の通関事務所を訪れてくださいました。
ここで、私「元」通関士の「お決まり」見学ツアーをご紹介しましょう。
①税関庁舎内や税関検査場のようす
②NACCSの簡単な説明と実際の申告を実演
※お客様の訪問時間に合わせて「わざと」税関申告を残しておく場合もある
③倉庫現場のようす
※自社倉庫であれば作業風景も「パフォーマンス」として準備することもあり
「アレ?コレだけ?」
と思ったことでしょう。「文章として書けば」コレだけのことでも、その貨物現場においては、「一つの貨物」に対して、実に多くの人が携わり、税関、倉庫業者、運送会社、通関業者等が自らの与えられたミッションを遂行しています。
つまり、「通関」というものは、机の上だけで進められるような、単純な事務作業ではなく、
「物流に携わる人たちの連携プレー」
で成り立っていることを感じることになり、この「リアル」は
「上手に動画や文章にまとめたとしても、十分に伝えきれない」
ものと私は思っています。
そして、物流に携わる人の「連携プレー」を直接に感じながら、
貨物がどのように動き(保税)、また事務手続き(通関)がどのように進められていくのか?そして、税関、倉庫業者、通関業者が共通で利用するNACCSというシステムが、どのように役割を果たしているのか?
を中心とした①〜③の見学コースだけでも、十分すぎるほどに満足を得られるプレゼンテーションをすることが可能であり、軽く「1時間」を過ぎてしまうこともありました。
まっ、通関士は「ツアーコンダクター」みたいなものだと思ってください。(←コレはウソです。信じないで下さい!!)
このような話ばかりしていると
「通関士の人って、一日中、申告書類と『にらめっこ』している事務作業ばかりの仕事」
というイメージが崩れてしまうと思うのですが、私の経験してきた「通関士の仕事」は、まさに「こういう仕事」も含まれていました。
「これから通関士を目指す」または「実際に通関業務にあたっている」読者様で、もし(今後も含め)「輸出入担当様と直接に会話をする機会がある」のであれば、
「通関現場見学ツアー」
を提案してみてください。お客様からの信頼も上昇し、さらに通関件数も上昇すれば、アナタの会社からの評価も爆アガリです。おススメですよ。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。