「元」通関士が語る「通関士試験合格後、異業種から『通関士』を目指す方に知ってほしいこと」
はじめに
この記事は、
「通関士試験合格により、実際に通関士として転職を希望している方の中で、さらに、その後の自身の通関士としてのキャリア形成も考えていきたい方」
を対象とした有料記事となっています。
「通関士試験合格をキッカケとして、通関士になってみたい。」
と志して、いざ、ネットで情報を探してみると
輸出入件数は増加しています。
通関士の需要はさらに、拡大しています。
(さあ、通関士講座を受講しましょう!!)
など、「通関士試験受験への勧誘」をはじめとした、「資格取得ビジネス」においては、なんとなく通関士の需要がありそうに紹介されていても、実際に「通関士試験に合格した後」の資格の活かし方に関する情報は、なかなか見つけることができない。
そして、通関士試験合格チケットを勝ち取った皆様が、いざ「通関士の求人」を探そうとしてみても、
「未経験通関士の求人って、そんなにある?本当に需要があるようには見えないんだけど・・・」
と、資格試験情報と現実のギャップに、思わず不安になってしまう。
「通関士試験合格チケット」を手に入れたら、本当に「通関士」になれるのか?通関士になって、大丈夫なのか?
私は、この2024年4月から、「実際に経験した通関士」を記事にして、投稿してきました。
そして、私は「過去に投稿してきた無料記事の中」で、この業界に勤め、通関士として従事した経験に基づいた「重要な結論」を、すでに皆様にお伝えさせていただいております。
「通関士は会社員である」
ということです。
ここで、私は、この記事に興味を持っていただいた皆様に、最初に問いかけをしたいと思います。
「あなたは、通関士試験合格後は、どのくらい会社員として、がんばっていきたいですか?」
私は、通関士試験に合格し、通関士を目指す皆様に対して
「どのくらい『通関士』として、がんばっていきたいですか?」
とは尋ねませんでした。これは、決して「言葉の取り違い」をしているわけではありません。あえて、このように書いているのには、理由があります。
「私は、難しい国家試験である通関士に合格した後も、『通関士という会社員』として就職または転職し、忠実に勤めあげていきたいです。もちろん、令和となった現在は、会社員として勤めていくことが難しいことも理解してます。」
と、私の無料記事の熱心な読者様等で、「私の問いかけに対する理由に気づいた上」で、通関士を目指し、または従事をしている方であれば、何も問題はありません。
私が言いたいことは、すでに「あなたに、正確に伝わっている」ため、このような得体の知れない「怪しい有料記事」に、わざわざ「お金を出す」必要はありません。
逆に、
「通関士って、難しい国家試験の合格を勝ち取った人がなることができる『士業』でしょ?私は『通関士という、スペシャリスト』を目指して仕事をしていきたいと思っているのに、この人、会社員がどうこうなどと適当なこと言って、不安を煽っているだけじゃないの?」
と思った方が、もし、いらっしゃったとするならば、
「あなたは、通関士を誤解している」
可能性があります。もう少し掘り下げて、情報を提供する必要があるでしょう。
この記事で、読者である皆様に、お伝えしたいことは
「通関士試験合格チケットを活かして、生きていく術を知ること」
です。
通関士試験を受験し、合格することが「将来、転職の際に履歴書に書くための『お飾り』」であり、
「別に通関士は目指してないけど、通関士資格を持っていると、何となく、役に立ちそうだから」
という方や、
ただ「資格試験」に憧れ、
「通関士って、なんか名前がカッコいいし、国家試験だし、合格率もソコソコだし、私も受かりそうだから挑戦してみました。」
という方に向けた内容とはなっておりません。
私の印象では「通関士試験合格」は、履歴書に書いたとしても、転職市場で特に有利となる資格とは思っておらず、「通関士試験に合格したら、とにかく通関士になって、今後の人生に必要な経験を積むこと」こそ重要だと思っています。
そして、何より、私は一貫して「通関士おススメ派」を主張しており、皆様に、おススメする理由もハッキリしています。
「通関士という仕事を正しく知り、真剣に取り組めば、『楽しくて仕方ない』ことを、経験により知っている」
ということです。
皆様も、少し想像してみてください。貿易大国の日本で、「あなたの裁量」で国を跨いで貨物を自由に動せる力が身につくのです。この世にあるビジネスで「物流と全く無縁である」商売を探すことこそ、難しいのではないでしょうか?
これから、通関士となるであろう「あなた」は
「日本に出入りする、すべての物を自由に動かすことができ、また、その対象となるフィールドは『世界』」
となります。
「世界」を相手に仕事をし、そのルールを自由自在に使いこなせている「通関士となった、あなた」であれば、
「通関士の仕事が、面白くないはずがない」
のです。
ただ、誤解しないでください。私は「おススメ派」ではありますが、「とにかく資格を取りましょう」という「資格取得ビジネス」をしようとしているわけではありません。
「通関士試験に合格し、通関士になろうと志す『あなた』に、この資格を活かして、厳しい現実を生き抜いて欲しい」
ということを、この記事で伝えたいのです。
つまり、
「通関士は資格取得後の取り扱いが難しい資格」
であると、自らが経験することで、
「皆様が通関士試験合格後に、通関士として従事し、生き抜いていく上で必要である」と、私が感じたことを、「自らの失敗経験」をふまえることで「願い」として、記事にしています。
また、通関士試験に合格された皆様を、いたずらに煽り、
「私は、通関士資格で大成功しました。皆様も通関士資格さえ取得すれば、人生安泰です。ぜひ、通関士資格を取得しましょう。そして、皆様にも、必ず、通関エキスパートとして国際物流で活躍できる舞台が用意されています。安定した生活を勝ち取り、最高の人生を送りましょう。」
という「詐欺まがいの成功談」を語ることで、通関業界にミスリードするものでも『ありません』。
この記事が、「通関士を志し、通関士試験合格チケットを手に入れた」皆様にとって、良くも悪くも
「一度、冷静に考える機会」
であって欲しいと思っています。
この記事は、私の無料記事の熱心な読者様にとっても不本意なことと予想される「有料記事で高めの値段設定」とさせていただくことにしました。
過去の私の無料記事における重要事項をピックアップしながら、「時短」できることを目的とし、さらに「無料記事でお伝えしきれなかった」内容を追加することによりボリュームアップしています。
「通関士は魅力的な資格と感じていた」私自身の通関士人生が、「必ずしも成功であったとは思えない」結果に終わってしまったことで、逆に、これから通関士を目指す皆様は、大丈夫ですよね?
このことをお伝えすべく、自身の「思考停止した会社員人生」を反省しながら「まとめたもの」となっております。
ここからは、「個人的な考え」を中心とした「私見」を語ることになりますが、これだけは誤解しないでください。
読者である皆様が、通関士として、
「当面の安定した収入確保を目的」
としているのであれば、「通関業者は、どこでもいい」と思っています。
「通関士という名の会社員」
となることで、お給料は出ますし、保険証も貰えます。税金も払っていけます。たまには、奮発した外食も出来ますし、ご褒美旅行も可能です。
私が以下に続く「有料記事」でお伝えしたいのは、
皆様が「通関士」として、通関士資格を活かしながらキャリア形成していき、人生の計画を立てていく
という前提に基づいたものです。
決して、「今現在の」安定した収入を確保するために実際に通関業者へ就職をし、または転職を検討している「あなたの夢を打ち砕く」ことを目的とするものではありません。
また、この記事は、あくまで「私の経験に基づいた記事」となっており、
「すべての通関業界が私の経験と同じ環境にあるわけではない」
ということには十分、ご留意いただきたいと思います。通関業界は「海上、航空」さらに「輸出、輸入」と大きく分類されており、また同時に「通関士は会社員」である以上、
通関士を目指す皆様が「会社員として」行う、通関士業務の内容は「会社の方針」により、大きく左右されます。
つまり、事前知識を蓄えたところで、最終的には「『会社員』となる以上、その会社に勤めてみなければ、わからない」ということが答えになってしまうということです。
以上を踏まえた上で、「少しでも、業界の現実を知ってみたい」方のみ、その扉を開いていただきたいと思っています。
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