シャトルバスドライバーは本日も快走中です！！#27

１０月２日（水）１２：５８　ショッピングモール内に新たなバス停出現！商売敵登場？

　私の乗務する「シャトルバス」はショッピングモールの敷地内に「専用バス乗り場」がある。ショッピングモールの入口と直結しており、単純に「バス停がポツン」とあるわけではなく、屋根付き、照明つきの「ソコソコ」立派な専用スペースとなっている。

１０月に入っても「３０度超え」の晴天の今日。昼勤務の私は、乗務員交替のため、シャトルバス乗り場近くで待機していると、シャトルバス乗り場の対面にあたる場所に「ミニ横断幕」のようなものを見つけた。

遠くからは、よく分からないのだが、地元「路線バス会社のロゴ」だけは確認できる。

「こんなところに、なぜ、路線バス会社のロゴの入った宣伝幕が？」

確かにショッピングモールの外周を沿うような形で「ターミナル駅からの路線バス」が走っていることは知っている。たが、ショッピングモールの敷地内から「ターミナル駅」までは、私の乗務する「シャトルバス」が直接乗り入れているため、ショッピングモール内に、わざわざ「（敷地外を走っているはずの）路線バス会社が宣伝幕を掲げる意味」が理解できない。

私は、シャトルバス乗り場の対面まで歩き、「路線バス会社の宣伝幕らしきもの」を確認してみることにした。

「こ、これ、バス停じゃん！！」

私は驚いた。明らかに「バス停」なのである。「路線バス会社のロゴ」の入った、その「新しいバス停」には、ショッピングモールをはじめとした近隣の「地図」が掲載されており、駅、市役所、病院、公営住宅、スーパーなどが、すべて「番号で表示」されている。もちろん、この「ショッピングモール」の番号もある。

「えっ？２０２４年１０月１日（火）から実証運行開始してるの？？？　一昨日から、すでに始まってんじゃん！！」

ついに、私の乗務する「シャトルバス」にも、競合バス会社が現れたのか？と思ったのだが、昨日の乗務であった１０月２日を思い返してみても、敷地内で「路線バス会社のバス」を見たわけではない。

それに「そもそも、実証運行って何だよ？」と思いながら、もう一度、よく確認してみることにした。

「オンデマンドバス、実証運行開始。ご利用希望の方は、○○○-○○○-○○○○（電話番号）にご連絡下さい。ＱＲコードからも予約できます。」

最近、ネットニュース等で「自動運転バス」と共に特に目にするようになった「オンデマンドバス」が、ついにこの地域にも登場したのだ。

そして、地域の主要スポットが「番号表示」されているから、「予約一つで」これらの場所にはすべて行けるということであろう。

（ウソ、ヤバっ！！おもしろそう！！）

仕事を忘れて、完全に「利用者目線」の感想であった。

　中でも、（シャトルバスの発着となっている）ターミナル駅の『２駅先』まで、均一料金で行ける設定となっていることは興味深く、普段「電車とシャトルバス」を乗り継いで「ショッピングモール」利用している利用者にとっては「乗り換えなし」で、かつ「お得」になりそうである。

だからといって「シャトルバスの乗客が、いきなり激減」するとは、到底思えない。むしろ、近場の顧客目当ての「昼間のタクシー運転手さん」の売り上げに影響しそうな感じだ。今後「オンデマンドバスを利用して、ショッピングモールを訪れる人が、増えていくのか？」は、ぜひ、注目してみたいところである。

　また、私は、「ショッピングモールのシャトルバスドライバー」目線で見てしまうため「ショッピングモール基点とした」話になってしまったのだが、あくまで「ショッピングモールは、この地域内に設定されたバス停の一つ」にすぎない。

実際には「駅から病院」「市役所から公営住宅」などで利用することが可能であることから、地域のあちこちで「オンデマンドバス」を見かけるようになって、初めて「地域の足」として現実味をおびてくることであろう。

未だ「一度も見かけたことがない」オンデマンドバス。一応「商売敵」という認識で良いと思うのではあるが、私も「いずれ一度は」利用してみたい思っている。