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シャトルバスドライバーは本日も快走中です!!#24

8月24日(土)AM10:02 ど底辺シャトルバスドライバーも脱帽。君たち、本当に小学生?


「今日も、暑いですね。」

運転席の真後ろにある「2人掛けシート」から話しかけてきたのは「小学生にしか見えない」2人の男子のうちの一人だ。

(以降、便宜上「話かけてきた子供」をA君、「そのお友達」をB君とする)

 ターミナル駅に到着した時に、ショッピングモール行きバス停の一番先頭に列んでいた「チョイ、ヤンチャ」感はあるものの、髪型からして「明らかにオシャレ」なイケメン風子供のA君とB君は、扉が開くと、真っ先に「(運転席の真後ろにあたる)最前列のシート」を陣取った。

 8月24日である今日は、彼らのような小中高生にとっては「残り少なくなった夏休み」となっていることであろうが、まだまだ「子どもたち」の利用は多く、「最前列シート」は最後列シートと同じく人気が高い。

 中でも「大人と積極的に話をしてみたい」小学生は一定数存在しており、最前列シートを陣取り、出発待機時間中に「わざわざ」、運転手である私に話かけてくる子供たちも決して少なくはない。

 このような場合、通常であれば、私も「簡単な会話」で切り上げるようにしているのであるが、

「今日も、暑いですね。」

という、まさに大人がよく使うであろう「典型的な挨拶」を小学生であるA君が「会話のキッカケ」として話かけてきたことを「面白く」感じてしまい、私も「つい」彼らの話に乗ってしまった。

「今日は遊びに来たん?映画、観に行くん?」

運転手さんが挨拶に反応してくれた、と思ったであろうA君は

「そうやねん!ミニオン観に来てん!!」

ミニオンの映画とは現在上映されている「怪盗グルーのミニオン超変身」のことのようである。

「Bが〇〇(女の子の名前)と映画観に行くことになって、オレも一緒に行くねん!!」

A君の突然の暴露に慌てたB君は

「そんなん、言うなや~」

と恥ずかしそうな感じであったが、その後も二人はワチャワチャと話をしていた。

出発時間となった私は、会話からフェードアウトしたわけであるが、二人の会話は続いている。当然、私は「すべての会話を、聞き耳を立てて」聞いていたわけではないのだが、どうやらB君には「気になる女の子の候補」が何人か居り、「その中の一人と映画を観る約束をした」ようである。また、A君は「B君の付き添い人」っぽいポジションであるようだ。

二人の話題は終始「女の子」の話である。

その後、(会話の流れはわからないのだが)A君が

「オレは△△(女の子の名前)一筋やねん!!」

と話しているのが聞こえてきた。「なんか『格好いい』展開になってきたな」と中年おじさんの私も興味深々だ。

「△△と一緒やと、オレ幸せやねん! だから、浮気せえへんねん!!」

私の「小学生時代」を思い返してみても、「気になる女の子に話しかける」だけでも、もう心臓がバクバクであった。話すだけでも「高すぎるハードル」であるのだから、「つき合う」こともなければ、「浮気」をする状況にも到達しようがない。

(小学生のA君は彼女と既にシアワセ?) 

(小学生の話題でウワキ?)

2人の会話は「おもしろいなぁ」と思いながらも、

(小学生で彼女一筋のA君!アンタ、「人として、十分にカッコイイ」よ!!)

「ど底辺シャトルバスドライバー」も完全に脱帽であった。

ショッピングモールに到着すると

「バイバイ!!」

と去っていった彼らは、やはり「小学生」だ。

(子どもたちは、まだまだ「夏」を楽しんでいるなぁ)

小学生に負けてられない!!

中年おじさんの私も「私なりの楽しみ」をドンドン見つけていくぞ!!

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