「元」通関士が語る「こういう人は通関士を目指して、キャリア転換のキッカケをつかむべし!!」(前編)
2024年4月からスタートした「元」通関士シリーズが、この「8月」を迎えて変化が出てきています。
〇「過去に投稿した記事」の閲覧数が急に伸び始めている。
〇有料記事が突然売れ始める。
10月に実施される「通関士試験」の申し込みが終了し、
「さあ、通関士目指して、がんばるぞ!!」
と思われた方が、何気に「通関士」と検索をしてみたら
「なんだ?この怪しい「元」通関士は!!」
ということになったのではないか?と勝手に想像をしています。
私「元」通関士は「通関士試験合格後」に国際物流業界に飛び込んで約20年(通関士としては約11年)勤務した「異業種転職組」の一人なのですが、
「通関士は、『おススメ』だよ!!」
と、通関士を辞めた現在でも主張しています。
ただ、「通関士」はどうしても「クセ」が強い資格であることから、「国家資格でありながら、人気のない資格」であり、「人気のない資格となってしまうのには理由がある」ことを認識しなければなりません。
今回のテーマは
「こういう人は通関士を目指して、キャリア転換のキッカケをつかむべし!!」
です。記事はあくまで私「元」通関士が「業界経験に基づいたもの」となりますので、「記事に書かれた私見が絶対」というわけではありません。
では、本日も始めていきましょう。
①現在「異業種」にお勤めの35歳くらいまでの人で、「通関士」に興味がある人。
「結局、年齢かよ!!」
とガッカリしてしまった読者様も数多くいると思うのですが、私は、過去の記事でも何度も書いている
「通関士は会社員である。」
ということは「目を背けてはならない現実」です。
つまり、
「一般的に転職が可能と言われる年齢=通関士試験合格を転職のアピールにできる年齢」
となります。
「通関士は合格率10%を勝ち取った国家資格者である『士業』なのだから、会社の中に年齢とは関係のない、特別な『社内士業枠』が存在するのでは?」
と甘い期待を抱きがちになってしまいますが、残念ながら「そのようなもの」は存在しません。また、「通関士試験合格者」であっても「あなた」の位置づけは「士業先生」ではなく、「会社員の一人」です。
そして、「通関士」は「会社に雇われて、初めて名乗れる」資格である以上、「会社」に雇われなければ、資格を活かすことはできません。
「人手不足」や「中高年のリスキリング」などと世間では騒がれ、「40代以上でもチャンスがあるのでは?」と思いがちになると思うのですが、会社勤めをされている皆様であれば当然に感じている
「中高年の転職は難しい」
という「残酷な現実」は「通関士試験合格だけでは、状況を変えられない」と思ってください。これは、「元」通関士の私見が「どうこう」という話ではありません。令和となった現在、「日本にある会社」は、常に中高年を「リストラ対象」として見ているということです。
では、40代以降は「ノーチャンス」なのか?と言えば、私は「違う」と思っています。(この話は「後編」でお伝えしようと思います。)
話を戻しましょう。
今、この記事を読んでいる読者様の中で
「私は現在33歳で、異業種に勤めているが、通関士試験に挑戦して、通関士になってみたい」
と志している人がいるとします。私は迷わず「こう」言うでしょう。
「絶対、今年の通関士試験に合格して、すぐに転職活動を始めて、来年4月からは通関士デビューしましょう!!」
転職市場自体が「若い人に有利」である以上、迷っている暇はありません。令和の現在は「ネット」を駆使すれば、応募できる会社を見つけることができます。ハローワークであってもかまいません。とりあえず「大きな会社」と思えるところから、バンバン応募していきましょう。
そして、一度「通関士」になれば、その後の人生は「いくらでも」自らの意思で選択できるようになります。
(この話は、私の過去の記事をご参考ください)
「未経験だから」とか「自信がないから」と先延ばしにしてしまうことにはメリットがなく、
若いという武器だけでも、あなたは十分「通関士」になれます。このメリットを活かせる「大チャンス」を逃さないでください。
ということです。そして、あなたが思っている以上に「(若い)異業種転職組」は多くいます。
私自身は「元トラック運転手」ですが、元同僚は「元ドラッグストア店員」でした。過去には「塾の先生(英語教師)」の方もいましたし、「不動産会社の事務をしていた」という方もいました。
「通関士試験合格チケット」を入手したら、「今」活かすことだけを考えてください。年齢を重ねれば重ねるほど「不利」になります。
通関士は会社員である。そして、会社員であることの「有利、不利」が通関士資格にも直接影響する。
これが「核心」であることを、心に刻んでいただきたいと思っています。
後編に続く
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