通訳する会議に入る前のウォーミングアップとして、滑舌練習用の文章をネット検索して読んだりするのですが、今日はその中でも私がお気に入りのものを紹介します。
めちゃくちゃ長い激ムズ早口言葉、みたいな感じなのですが、
韓国語ネイティブも噛まずに読むのは無理と言われている、難易度最上級の『スイスから来たスミスさんのお話』です。
これ自体は有名な滑舌練習用の文章なんですが、中に出てくる登場人物の名前が紹介されている場所によってちょっと違ったりするみたい。
上の文章に名前が出てくる人を簡単に整理すると、
1. スイスからきた結合双生児(!)のミセス・スミスとミスター・シムスンさん
2. セムソン(という会社)の社長の従兄弟の相舅(=子供の結婚相手の親)であるキム・サンソクさん、
3. キム・サンソクさんのお嫁さんであるキム・サンスルさん(セムソンに所属し食産業に従事している)
4. 寿司屋さんを営む53歳のキム・シクサさん
そのまま直訳すると登場人物やその周りにつく修飾語が紛らわしくて解読が難しいので、私なりにこの物語を簡単に解釈すると、こんな感じ。
主人公の設定がちょっとショッキングだしそもそもツッコミどころ満載ですが、滑舌練習用にㅅが入った単語を一生懸命なんとか意味が通るように繋げた文になっていて、これを最初に作った人もすごいなぁと感心してしまいますね。
日本語は句点があるので読んでいて息継ぎするべきところがすぐわかるんですが、韓国語は基本的にコンマを使わない言語なので、この文も初見だと息継ぎするところがわからないという難しさもあります。
物語としてはめちゃくちゃですが、一応ある程度意味は通っているので、誰かにこの物語を伝えるつもりで自分なりに息継ぎをする場所を決めて語りかけるように読むと上手く行きますよ!
あと、発音練習のために読むという意味では、口をできるだけ大きく開けて母音をはっきり発音することを心がけてゆっくり読む、というやり方も良い練習になると思います。