ネットワークビジネスが問題を起こし続ける根本の原因を解説
こんにちは。川畑です。
今日は、「ネットワークビジネス」をテーマに話したいと思います。
というのも、今週たまたま、2人の友人からネットワークビジネスに関する相談を受けたんですよね。
2人とも、関わりが深い友人だったこともあり、僕なりに真剣にネットワークビジネスと向き合う機会をいただきました🤔
その結果、すごく興味深い学びがあったんですよね。
今回、僕がネットワークビジネスから得た学びは、僕たちがビジネスを構築していく上で、非常に重要な本質が詰まっています。
これが僕の基本スタンスなのですが、この視点で1つ1つ具に観察していくと、自分の対応力が上がったり、表現に幅が出たり、じわりじわりと、より良い結果につなげていくことができるんですね。
なので今回も、「ネットワークビジネス」という全然違う畑で川畑が学んだことを、あなたにシェアしたいと思います。
※ちなみに僕は、ネットワークビジネスに対する偏見はありません。昔どっぷりハマってたので、中にいる人の気持ちも、嫌がる人の気持ちも、両方分かるつもりです。
そもそもネットワークビジネスって何?
「そもそも、ネットワークビジネスって何ですか?」
という方もいらっしゃると思うので、そういう方向けに簡単な説明をします。
※もう分かってらい!という方は飛ばしてくださいね。
ネットワークビジネスって何?というと、一言でいうと「販売方法」のことなんですね。
僕の場合、大学生の時はアムウェイにハマってたので、アムウェイを例に説明します。
アムウェイはメーカーです。扱ってるのは、化粧品、洗剤、サプリ、、、などなど。
この商品を売るときに、「営業マン」を集うんですね。
だいたいの場合において、アムウェイの商品を紹介されたら、アムウェイと契約した営業マンから売られた、ということになります。
で、僕がいた時の場合だと、アムウェイの営業マンになるための資格は、「社会人であること」「年間3800円の会費」だけでした。ほぼ誰でもアムウェイの営業マンになれます。
なのでアムウェイの営業マンになった人は、アムウェイの商品を売れば売るほど、自分の収入も伸びるという感じになるんですね。
で、これだけだったら、代理店とか、アフィリエイトと同じなのですが、ネットワークビジネスのモデルの特徴は、この先にあるんですね。
というのもネットワークビジネスは、営業マンが収入を伸ばす方法として、商品を売る以外のもう1つの方法も用意してるんですね。
それは、「営業マンの仲間を増やす」です。
「一緒にアムウェイの商品を売って、一緒に収入を伸ばさないか?」とオファーするんですね。
で、営業仲間が増えれば増えるほど、商品が売れる機会も増えていくので、収入が伸びていくんですね。
つまり、アムウェイなどのネットワークビジネスで収入を伸ばそうと思ったら、
・その会社の商品を、いっぱい売る
・いっぱい営業マンを増やす
この2つの方法をとっていくんですね。
そして、
「自分が作った売上」+「仲間が作った売上」=「自分の収入」
という形で、メーカーと一緒に自分の収入も伸ばしていける、というモデルになっているんですね。
ネットワークビジネスの詳しい仕組みや、報酬の計算方法など、詳細を知りたいという方は、この動画をチェックしてみてください。(YouTubeを探してたら、公式の動画を無断転載してる動画を見つけました笑)
僕がネットワークビジネスをやると言ったら、みんながいっせいに反対した
さて、大学卒業間近、アムウェイをやる気満々だった僕ですが、当然ながら周りからめちゃくちゃ反対されました。
親からも、部活の仲間たちからも。
(今思うと、本当にあの時受けた批判は、愛以外の何ものでもなかったなと分かりますね。しみじみ。)
僕がアムウェイをやろうとしていたのを止めようとした、その判断が本当に正しいかどうかはさておきとして、彼らは「アムウェイをやるな!人生壊すぞ!」と本気で思っていたわけなんですね。
つまり、それだけアムウェイは悪い評判が広がりまくってるわけなんですね。
アムウェイに限らず、ネットワークビジネス系は本当に悪い噂がたくさんあります。
でもネットワークビジネスのモデルそのものは、日本も法律で認めてるので合法なんですよね。だから、本当にやっちゃダメなことかというと、そうとは限らない。
では、なぜここまで悪い評判が広がってしまっているのか?
ネットワークビジネスに悪い噂が絶えない理由
まぁこの理由の1つは、シンプルに「嫌な思いをした人」「人生を壊してしまった人」がたくさんいるからですよね。
これは揺るがない事実だと思います。
例えば、
・欲しくない人に、無理やり商品を売り込んだ
・2人でお茶しようと誘ったにも関わらず、複数人で囲って無理やり営業マン仲間に引き込もうとした
というのはよくある話です。
僕は今年に入って、今週以外にも2〜3件ぐらいネットワークビジネスのお誘いがあったのですが、そのうちの1件は非常に不愉快な売り込みでしたね。
「とりあえずZOOMで簡単に参加できるし、無料だから1時間だけでも説明会に参加してみない?」といった具合で、あまりにもしつこく迫ってきたので、
「あなたにとってはとても良いお仕事かもしれませんが、僕は今そこに1時間を割く価値も感じていません!」
と、かなり強くお断りして、ようやく引き下がってくれました😅
僕は耐性があるから良いですが、断るのが苦手な人にとっては、不愉快な売り込みをする人と出会っちゃったら本当に嫌な思いをしますよね。
まぁ、こういう軽い話は本当にたくさんあるのですが、他にも
・枕営業をして、売上を作る
・誘った営業マンに借金を背負わせて、自分の収入を作る
・自分が借金を背負って在庫を抱え込み、ランクアップを狙う
・夢見た勢いで仕事を辞め、結局収入にならず仕事だけを失って終わる
とかとか、結構ヘビーな話もたくさんあります。
まぁ最後の、勢いで仕事を辞めて人生壊す、という人はネットワークビジネスに限らず、投資系、自己啓発系、セミナー業界系、、、いろんなところで見受ける話ですけどね😅
いやぁ、闇が深い…。
ネットワークビジネスの1つの側面に、こういうダークな部分があるんですよね。
で、どうしてこれだけネットワークビジネスで、嫌な思いをしてしまう人がたくさんいるのか?
ネットワークビジネスは、コミュニティの広げ方に問題があるから、借金やら枕営業やらの嫌な話がボコボコ湧き出てくるんですよね。
ネットワークビジネスで問題ばかり起きる真の原因
なぜネットワークビジネスは、問題がたくさん起きるのか?
結論から言うと、「営業マンにならないか?」とオファーするときの、誘い方に問題があるんですよね。
一言で言ってしまうと、「情弱マーケティング」なんですよね。
今回の記事では、アムウェイを中心に据えて話を進めていますが、
僕はアムウェイを含む、合計6社のネットワークビジネスの勧誘を受けてきました。
どの会社、どの人からの勧誘も、セールスの流れはだいたい一緒でした。
(売り込み具合だったり、僕の気持ちをちゃんと聞いてくれるか、とか、そういった人間性にはだいぶ差がありましたが😅)
で、ネットワークビジネスが営業マン仲間を増やす時の、セールストークのだいたいの流れとしては
1. その会社がどれだけ凄いか
2. 製品の品質の高さ
3. すごい製品を、販売できる権利を得られる!(ここから営業マンにならないか?オファーが始まる)
4. これぐらいの売上を作ったら、これぐらいの収入になる
5. しかも、仲間の営業マンにすごい人が現れたら、勝手に収入が伸びてくる
6. ネットワークビジネスで得られる収入は「権利収入」だよ
7. 年会費などの、入会条件の話
と、だいたい7ステップぐらいで構成されています。
このセールスの手法を分析すると
・ステップ1〜3で「怪しそう…」を払拭し、権威付けする
・ステップ4で、収入が大きく膨らむ可能性を示す
・ステップ5で、努力せず一攫千金を狙える可能性を示す
・ステップ6で、楽で良い暮らしができると夢を見せる
・ステップ7で、クロージング
という感じの狙いが、それぞれにあるんですね。
↑の太字を入れた部分を見ていただくと分かると思うのですが、基本的に金に目がくらむ流れになってるんですね。
情弱マーケティングの大原則は
・大きな結果が出る
・努力なしで結果が出る
・時間がかからずに結果が出る
この要素を、どれだけ網羅できるかです。
で、僕が体験してきた限りでは、どのネットワークビジネスも↑の「大きな結果が出る」「努力なしで結果が出る」を、しっかりとおさえています。
また、時間についても、「権利収入」という言い方をすることで、「たくさん収入がある自由人になれますよ」という形で、「時間」についてのメリットも訴求しています。
情弱マーケティングは、煽って感情をたかぶらせ、興奮させて正常な判断ができない状態にさせて、契約に至らせるんですね。
だから基本的に情弱マーケティングによって掴んだ契約は、人としての理性的な判断を失わせている側面があります。
そのため、どうしてもお金のことで頭がいっぱいの人を集めてしまうんですね。そういう売り方だから。
しかもネットワークビジネス特有の「営業マンを増やすほどチャンスが増える」というモデルでもあるため、仮にどんなに面倒臭そうな人でも、とにかく迎え入れてしまうんですね。
結果、ネットワークビジネスをやる人の大部分は、とにかくお金目的の損得勘定でどんどん人が増えてしまうので、あっちこっちで問題が多発してしまうのです。
もちろん、ネットワークビジネスに関わる人全てが面倒な人、という話ではありません。僕がすごく尊敬している、ネットワークビジネスで生計を立てておられる方もいます。
ただ、売り方や仕組みがどうしても、面倒な人を身内に引き込みながら大きくしていくようにできているのは、事実だと思います。
だからネットワークビジネスには悪い噂は絶えないし、何かを大きく変えない限り、今後もその流れは変わらないと思うんですよね。
情弱マーケティングで苦しんでいるビジネスはたくさんある
さて、今回はネットワークビジネスを題材に、「問題が多発するビジネスの構図」について解説してみましたが、これは決して他人事ではないんですね。
というのも、こういったネットワークビジネスのような問題って、いろんな業界でも起きています。
まさにセミナー業界でも、消費者センターに駆け込む、訴訟問題に発展する、などなどいろんな噂を耳にします。
ちょっと前に、ニュースになったりもしていましたよね。
なんでああなるのかというと、もちろん中には高いのに粗悪なサービス、というパターンもあります。
でも、必ずしもお金をふんだくるビジネスだけが、問題を抱えているとは限りません。
情弱マーケティングで人を集めた結果、問題がたくさん起こっている、という場合も十分に考えられます。
僕にビジネスの基本を全て教えて下さった金子さんによると、とにかく興奮させて、成功するぞー!という雰囲気を作って、一気に高額商品の成約まで畳み掛けるようなセミナーもあるそうです。
焚き付けて感情をたかぶらせ、興奮させて成約に結びつけるやり方は、基本的に買い手を依存者マインドにさせます。
その結果、キャンセルやクレームがものすごく増えます。
酷いケースになると、↑のような訴訟問題や、消費者センターに駆け込む、というところまで発展してしまうんですね。
つまり情弱マーケティングには、問題が多発するビジネス(コミュニティ)になりやすいという、非常に大きなリスクがあるんですね。
情弱マーケティングにならないために、気を付けるべき4つのポイント
情弱マーケティングは、短期間で大きな結果を作る力があるのですが、その代償は大きいです。
一度情弱マーケティングで大きくしてしまったビジネスを軌道修正するのは、あまりにも大変で難しいです。
だから、せめてこれを読んでくれているあなたには、情弱マーケティングをしてほしくないと思っています。
(大きなお世話かもしれませんが…😅)
そこで、情弱マーケティングにならないために、気を付けるべきポイントが4つあるので、最後にそれをお伝えします。
その4つのポイントとは、ざっくりまとめると
・短期的に大きい成果を狙いすぎない
・良いビジネスを心がける
・感情ではなく、心が動く売り方を目指す
・変な人、誘いは断る
具体的な施策やノウハウ、考え方などを含めたら、本当はもっとたくさんあるのですが、今回は「今日から意識できるポイント」という観点で4つにまとめてみました。
今は先行きが見えない激動の時代だからこそ、大事なことは「短期的な成果」ではなく、「負けないビジネス」を作ることだと思います。
ただ情弱マーケティングでは、負けないビジネスを作るのは非常に難しいです。
(ちなみに情弱マーケティングで負けないビジネスを作る方法の1つに宗教化があるのですが、ここまで触れるとマジで話が長くなるので割愛しました😨)
ぜひ一緒に、良いビジネスを構築して、幸せに長く続くようにしていきましょうね。
ということで、今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
川畑