HSPが会社退職してフリーランスを決意した話
はじめに
会社を辞めて個人事業主になる方の理由は様々ですが、わたしの場合は「自分がHSPだった」「やっぱり会社勤めに向いてない」と気付いたことがきっかけでした。これを聞くと「みんな我慢して会社で働いているのに甘えじゃないか?」と思われるかもしれません。
しかし同じように勤めている会社が合っていないのではなく、会社勤めが向いていないことで悩んでいる人もいるはずです。
この記事が同じ悩みを抱えている人の背中を押すきっかけになって欲しいです。また理解してもらうことは難しいのかもしれないですが、会社勤めが向いていないという考えに理解を示してくれる人が増えるととても嬉しいです。
退職前のモチベーション
退職前を決意するまでの数ヶ月は、とにかくいつも休みたいという気持ちでいっぱいでした。これまでのような、遊びに行くために遊びたいという気持ちではなく、人生を休みたいという重たいしんどさが数ヶ月続いていました。
体調を崩したり仮病を使って休むことは一度もありませんでしたが、いつもため息が出て、考えることはいつも休むことばかり。
HSPだと気がついたきっかけ
自分がHSPだと気付いたきっかけは、あるツイートでHSP診断ができるサイトを知ったことです。
わたしはHSPの症状もよく分からずに好奇心でそのタイトへクリックしました。診断したところ、HSPの度合いが高く、特徴も非常に当てはまっていました。そして「やっぱり会社員に向いていないんだな」と痛感したのです。
そのとき感じていたことはこんな感じです。
・満員電車の乗客のイライラが怖い
・メトロの電車と線路が擦れる音がうるさい
・出向先のオフィスの忙しそうな雰囲気が落ち着かない
・ランチタイムでメンバーに気を遣う
・オフィスですれ違うときに世間話がうまくできない
・緊急対応があると焦る
・優先事項が相手によって変わるので疲れる
・ふと1人になりたい時がある
全体的に周りの人の機嫌が気になる、臨機応変に対応することが苦手、静かな環境にいたいという特徴があります。
退職に踏み切れた理由
HSPを知ってから、より一層フリーランスで仕事をしたいという気持ちは高まりました。その後仕事が忙しい時期が来て、心身に異変が起こりました。
・週末になると涙が出るようになった
・暴飲暴食が増えた
日曜日の夜になると、明日が不安で仕方がありませんでした。日曜日に憂鬱にあることは学生の頃もありましたが、大人になって泣くとは思ってもみませんでした。明日何が起こるか分からないという不安に襲われるのです。
そして飲酒の頻度も増えました。お酒はもともと好きでしたが、リモート勤務の日は平日の夕方にPCをシャットダウンしてすぐにお酒を流し込むような日がありました。そんな習慣は良くないと思いながらも、やめられませんでした。
・仕事に没頭している人は人生を謳歌しているように見えた
退職を考えるもう一つのきっかけのは、仕事が楽しいと人生も楽しくなるのではないかと気付いたことです。
著名な実業家や有名人に限らず、自分の仕事に没頭している人はとても楽しそうだと思いました。映画監督は自分の世界観を創り出し、著名な実業家は生み出したサービスで世界を創り、ユーチューバーは今日も動画をアップします。そこにはスタジオとの意見の食い違いや、業績不振などの問題はあるでしょう。しかし仕事そのものに没頭していればその壁を乗り越えたときに成長を実感できると思うのです。
一方わたしは、大学の同級生が就職をするその波に乗り遅れることの不安で就活をし、なその頃からライターになりたいと思っていたのにずっと違う方向に進んできました。小説家になりたいと思っているのに作品を一つも応募しなかったことも悔やまれます。
もうやるなら今しかないという思いと、もう会社に行きたくないという思いが膨らみ、一人では抱えきれなくなり、職場のリーダーに相談しました。
その反応は意外にも、わたしの考えを肯定し、応援してくれました。大した実績のない若造が何を勘違いしているんだ、と呆れられると思っていたからです。
それからは何かが吹っ切れたみたいに、身も心も軽くなりました。実際に退職するまでに1ヶ月半かかりましたが、その間に涙が出たことはありません。
まだ退職してから半月立ちましたが、本当に辞めて良かったと思っています。
今後のこと
とはいえ、今後全て自分で仕事を見つけてこなければならない不安もあります。その不安を打ち消すかのように様々な人の意見をネットで探しました。
完璧な人生を歩むのではなく、冒険する人生を歩め
この言葉に衝撃を受けました。
わたしは失敗することを常に恐れて生きていきました。
失敗を恐れるのではなく、冒険するように未知の世界に飛び出したっていいのです。失敗しても、それを冷静に改善して、乗り越えて、成功すれば問題ないのです。
今できるお仕事を継続しつつ、自分ができそうなことから挑戦していきたいと思います。
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。HSPの方でお仕事の悩みがある方、HSPについて知らなかった方が少しでも共感していただけましたら幸いです。
HSPについてや仕事の進捗についてはまた書きたいと思います。
それでは!
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