いつも足りない
地震が起こると防災を気にする。防災のアプリを検索してみたり、自治体のウェブサイトの防災ページを見にいったり、防災というワードがその一時だけ自分の中でトレンドになる。
そんなことを何回も繰り返してはや何十回目。ようやく一歩から三歩ぐらい進む。
スーパーでサトウのご飯を初めて購入した。これはレトルトのご飯? レトルトってどういう意味だっけ? よく分からずに買って、説明を読んでみて電子レンジで温めるのだと知る。おかずはキムチだ。電子レンジから出てきたご飯を食べると特にいつも食べているご飯と差はなく感じる。米をジャカジャカ洗って水をはって炊飯器で炊く手間がない分コスパが良く感じられるぐらいにとてもおいしい。
気に入ったのでそれから意味もなくサトウのご飯で食事を続けてみた。
カレーで食べる。けれどカレーでは少しご飯の量が少ない。2パックだと逆に多い。ふりかけで食べる。ふりかけが足りない時が出てきた。豚の生姜焼きで食べる。豚の生姜焼きが上手くできたせいで3パック無くなってしまった。
サトウのご飯以外にも似てる商品があった。というかほぼ一緒でどこが違うのだろうと少しじっと考えてしまった。そしたらいざ食べる段になってわかった。温めてふたを外して中身に容器に移し替える時に米粒がパックの方に多めに残ってしまう。もったいない。残った米粒も全て拾って食べる。サトウのご飯ではそんなことなかったから少し面倒くさいと思ってしまった。
サトウのご飯を味わって約1ヶ月、これを備蓄しようと決めて5パックぐらいスーパーでまとめて買い家に帰る。重かった。通販でもよかったかもしれない。けど防災の一歩目はそんな感じだった。
賞味期限を発見したあたりが私の中での三歩目だったかもしれない。