ゆる言語学ラジオリスナーが2022年7月24日の「にじさんじ1受けたい授業」を見て思ったことをつらつらと。

 ゆる言語学ラジオとにじさんじのコラボを見て、いろいろともったいないなーと感じたことをとりあえずメモメモ。あとでもうちょっと細かく書くかも。

 まずは免責事項?から。
 個人の感想です。

 ええもう。完全に。背後で腕組みしたいわけじゃない。全体的にはおもしろかったし、一ゆる言語学ラジオリスナーとしても一VTuberとしても興味深かった。その上で、ファンが嵩じて拗らせている自覚は…多少は、ある。

「にじさんじ1受けたい授業」https://www.youtube.com/watch?v=eeyaMUrWOog

コラボの形式はもう少し別のやり方があったかも
 ゆる言語学ラジオ側が教師・にじさんじ側が生徒、という役割分担になってしまう「授業」ではなく、水野・堀元&にじさんじという面白キャラ同士が同列にわいわいと「皆で学ぼう」だったりことば関連のゲームしようぜ!みたいな内容のほうが合っていたような気がする。

ゆる言語学ラジオは教えるコンテンツではなく面白がるコンテンツ
 ゆる言語学ラジオのフォーマットは水野先生と生徒の堀元君ではなく「面白い本読んだんだー」「へーどんなの?」という仲良しさん同士の駄弁りなので、その関係性を活かしてにじさんじの面々にもなかよしさんの輪を広げていくコラボの方がよかったかな。どちらかというとゆるコンピュータ科学ラジオの方が先生と生徒の関係に近い(堀元さんがおもしろ説明おじさんだから)。

 ゆる言語学ラジオでは水野さんの堀元さんいじりが魅力の一つなんだけど、教師・生徒の関係になってしまうとその良さは失われる(教師が生徒をいじったらただのパワハラだし)。

水野さんは教師タイプというより勉強家タイプ
 そもそも水野さんはゆる言語学ラジオでは「自分が精通している内容を教えて」いるのではなく「自分が勉強した内容を共有」しているのであって、知らないことは一緒に考えようとする。この姿勢に対して相手方が(これは授業だから)「教えてもらおう」と考えて受動的な態度でいると、そこで空白が生まれてしまって「なんか今日の授業、ここんとこで正解が出なかったなー」ともやもやしてしまったりする。
 ゆる言語学ラジオの楽しさのひとつに「曖昧でーす」「エアプです」といった開き直りがあると思うけど、先生役を振られてしまったことでその手札は使いづらかったのかなと思った。高低アクセントのところだったか、水野さんが断定を避けたり、AだっけBだっけと迷うところがあって、ゆる言語学ラジオなら堀元さんが突っ込みや合いの手を入れてアシストしたかもしれないけど、そうはならずにもたつきを感じる場面がもったいなかった。

 実は教師にとって授業を滞りなく進めるためには「はったり力」も大切だったりするんだけど、これは学習者にはむしろ余計なものになることもあるので、そこの齟齬を感じる場面があった。
 教師だろうが生徒だろうが知らないことを知ったかぶりするのはよくない。これは事実。ただ、生徒が友達との勉強会で「俺も分からないんだよね、一緒に考えよう」はありだけど、教師が授業中にそうなった場合には「自分も分からないから次回までの宿題にさせてね。じゃ次」と「飛ばす」ことも必要だったりする。そこで「よし、一緒に考えよう」と「自分の勉強」に時間を費やしてしまって生徒の勉強時間を食いつぶしてしまうのは褒められたことではないから(生徒に考えさせるために、知っていても答えをすぐに出さずに「まずは考えてみようか」と水を向けるのはあり)
 なんならそうやって「はい次」する水野さんに堀元さんが「それはまたコラボをしようという魂胆か」と突っ込んでもいい。

あくまで「授業」という体で進めるなら、
1 答えを出す(水野さんに事前に質問を渡しておいて答えられるように準備をしてもらっておく)
2 答えの持ち合わせがないと認めて次の話題に移る(ライブ感重視の場合)
3 答えがないことをネタにして相方や生徒役に突っ込ませる(授業形式のバラエティで行く場合)

あたりが穏当だった気がするし、水野さんの個性を活かすなら先生役をやってもらうのはちょっともったいなかった、と、思う。


 あと、めちゃめちゃ個人的なことを言うと水野&堀元コンビでアウェイな試合をするなら堀元さんはもっと「うちの水野は〜」と水野さん推しキャラになっちゃってもいい気がしている。無理矢理仲良しさんアピをしろってことじゃなく、「本業が編集者=裏方であんまり外に出て行って人前でどうこうする仕事をしていない相方の代わりにインターネット芸人歴の長い俺が俺が」キャラもありかなと。
 とかいって、実は水野さんがバリバリ講演とかやりまくっているパブリックスピーカーやモーティベーショナルスピーカーさんだっりしたらごめんなさい。

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