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ネットで管理されつつある我々 シープルになりつつある我々・・・ 3 LINE

3  Line
 2010年頃からメールよりも更に人と人とが連絡を取りやすいツールとしてLINEのようなメッセージアプリが台頭してきた。
  日本でも、LINEがこの頃から使われる様になってきた。言葉だけでなく、写真、動画を使って互いに連絡を取ることが出来る様になった。今や日本人の9割がLINEを使っていると言う。
 LINEというアプリ。実は秘匿性が低いと言われている。私に言わせれば、全然ないに等しいものである。と言ってもピンと来ない人が実は多い。確かに他人のLINEの記事を私は見ることができない。
 しかし、LINEの会社、あるいは、そのハードディスクを管理する者はLINEの全データにアクセスすることができる。これは我々利用者にとって大変まずいことではないだろうか。

 この記事をお読みになっている方でもLINEをお使いになっている方はきっと多いだろう。どうであろうか。思い出してみていただきたい。自分がどのようなことをLINEに載せたか。ここ10数年来の自分の記録になるような方も多いのでは。 人には誰でも秘密がある。恋愛のこと(純愛、不倫を問わず)、自分の病気、家族の病気、会社の秘密、不祥事などなど。これらはすべて自分の弱点になる。これを握られたら相手の思うがままにされてしまう。そのようにお感じになられないだろうか。

 「でも何も起こらないじゃないか」という方も大勢いらっしゃる。それはその人に何も起こらないだけ。
 政治家、政府要人、大会社の重役、大学の教授、芸能人など社会に大きな権限や影響力を持っている人には大なり小なり接触しているものと私は予想している。仮にこれらの人がLINEを連絡ツールとして愛用していたとしたらLINEは秘密を一手に握っていることになる。的にした人を屈服させることはおそらく容易であろう。
 おそらくこのような脅しがあっても一切彼らは口を閉ざしているだろう。あまりにも不名誉なことだからである。 

 一般人も知らないうちにフルに利用されている。
 よく居酒屋で会社の悪口、上司の悪口を言って、怪気炎を上げている人、溜飲を下げている人がいる。私にも覚えがある、。誰でも覚えがあるだろう。
 最近は会社の部署での連絡をLINEで行っているところも珍しくない。LINEで会社の悪口などを語る場合も多いであろう。
 これが何をもたらすのか思いを馳することが出来るであろうか。
 LINEからみるとこれはその会社の弱点である。その会社の人間しか知らない弱点である。仮にその会社に影響力を持ちたい別のライバル会社からすれば値千金の情報である。時に、合併、吸収、乗っ取り、何にでも極めて有効に使えそうである。

 どうであろうか。気軽にLINEで仲間内で話した会社の仲間なら誰でも知っているような会社の秘密が他人に握られ、そのことで自分の会社を危うくしてしまうこともあるのだ。そして悪くすると会社が別会社に吸収されることもある。その当人は降格、悪くすると失職することもあろう。自分は関係ないだろう、では済まされないことである。

 つまり、一人の従業員の何気のないどこにでもありそうな会社の悪口が会社を傾かせてしまうことすらあるのである。
 言い換えれば一人のシープルが大会社を潰してしまうことすら可能性としてはあるということである。

 LINEが秘匿性が低い、というのは、大きなハードディスクがあり、皆様はそこにアクセスして他の人と情報を交換している。そしてそのハードディスクに皆様の「捧げた」情報がすべて蓄積されていて、LINEの会社、そのハードディスクの管理者は皆さんの情報にアクセスできることこそが問題なのである。
 つまりLINEにあまりにも入れ込むと、その人はライン牧場のシープルになってしまうのである。

中締めの記事 6部作

ネットで管理されつつある我々 シープルになりつつある我々

前置き
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