LINEを愛用する一匹のシープルがトヨタを滅ぼすこともある
LINEの危険性について再三述べているが、今回は「LINEを愛する一匹のシープルがトヨタを滅ぼすこともある」という衝撃的なテーマで語らせていただこう。しかし、これはオーバーな話ではも何でもないのだ。当たり前の「力学」である。トヨタも他の会社も政府の各省庁、政治家も、そして我々も肝に銘ずるべきだ。
今や日本人の90%近くがLINEを使っている。
職場の業務連絡にLINEを使っているところも珍しくはない。
ここではきっといろいろなことが語られている。
時として、上司や会社の悪口を声高に言って溜飲を下げている人もいるであろう。昔なら居酒屋で仲間と飲みながら怪気炎を上げることもあったが、今ではLINEで熱く語ることもあるだろう。
この中には会社の内部の人しか知らないこともあるだろう。
注意してほしい。LINEは閉鎖された空間でも、居酒屋でもないのだ。
そこで語ったことはすべてLINEのハードディスクに永久に保存されている。
その会社に影響力を持ちたい、もっとキツく言うと「乗っ取りたい」「安い経費でM&Aしたい」と思っている輩には値千金であろう。これはそのような情報であろう。
普段でもこの手の情報が他所に渡ることが恐るべきことだ。そのようなことは、悪口を一生懸命言っている本人も想像していないだろう。
ましてや、最近トヨタが車の性能の不正報告で謝罪会見をしていることが多いが、この様なことが起こるたびに、トヨタ社内のシープルどもがけたたましく社内ラインで呟いたり吠えていたりしたらどうなる。絶好の情報がラインに流れ込むことになる。そしてラインからライバル会社に渡されトヨタの屋台骨は傾いてゆく。
このようなことが行われているかどうか、もちろん私が実際に見聞したわけではない。
しかし、このくらい予想できなければダメだと思う。これが現代のネット社会の現実なのだ。
まあ、トヨタの社長も社内連絡をラインでするな、会社で見知ったことをライン、メール、そのほかネット上で流すな、と言明しないとダメだ。
また、社員もいつまでもシープルをやっていてはいけない。会社が潰れたら、暮らしの糊口を凌ぐために、昼飯を自転車で運んであるかなければならなくなるだろう。そのことを心すべきだ。
あなた一人のLINEの身勝手で無邪気な利用が、トヨタの様な大会社を滅ぼしてしまうこともあるのだ。
実際、そのようなケースは今まで何度もあったであろう。
その都度に日本国、ひいては我々自身がビンボーになって来ているのだ。