2025年. 初コンサートと聖書のエピソード 「ヨセフの物語」
2025年最初のコンサートは
マアレ. アドミームの
新しいコミュニティー.
センター開館祝い。
コンサートにプログラムに沿って
その週の聖書朗読のパートから引用した話を
ラビが語って祝福する、という趣旨でした。
その朗読箇所は
『創世記』第44:18から30節となります。
ヤコブ(イスラエル)の息子ヨセフが
他の兄弟から疎まれて
空っぽの井戸に落とされた挙げ句に
カナンからエジプトへ売られてしまったけれど、
その後エジプトで立身出世します。
それから何年も経ってから
カナンの地が飢饉に陥り
兄弟たちが食糧を分けて欲しいと
エジプト総督となったヨセフのもとに
懇願しにやってくる、
兄弟たちは
自分たちが頭を下げてすがっている相手が
自分たちが陥れた弟のヨセフだ、ということに
最初は気づかず、
ヨセフが自分の身を明かした時に
初めて気づいて
驚き、うろたえます。
でもヨセフは
自分がエジプトに売られたのは
故郷のカナンの地が苦境に立たされる前に
神が自分をエジプトへ
送り込んでくれたのだ、と言って
兄弟たちを安心させて
兄弟たちも心から悔い改め、
ヨセフが生きていたことを喜びます。
たくさんある旧約聖書のエピソードの中でも
私が最も好きな話の一つです😊
この話の解釈を
ラビが語り、
私たちがプログラムを演奏しました。
ラビは高名な方のようで
彼が会場に入ってくるなり、
多くの人が立ち上がって
頭を下げている姿に
感銘を受けました。
イスラエルは、年齢の差があまり重視されず
違う年代の人どうしでも
割りとフラットな振る舞いが
されることが多いのですが、
戒律を守る正統派の人々は
日本の礼儀作法にも似た心の在り方や
振る舞いをされる方が多く、
私の中で
新たな発見と感動を
覚えたような気がしました。
このヨセフの物語は
「塞翁が馬」や
「わらしべ長者」にも通じるような話であって
国や時代が違っても
美徳とするところが通じる、というのは
大きなことであるように感じます。
noteで以前に書いた記事をどうぞ😊
note 「聖書版 〈塞翁が馬〉ヨセフの物語」
https://note.com/shechina777/n/n95327ce51a36