射撃コートの無料配布の道

こんにちは。
ライフル射撃コーチの小山です。

大学生や社会人のコーチをしたり
競技用ジャケットの製作や
射撃場の運営をしています。

今日は先日のキャンプ中に考えた
ライフル射撃競技の普及についての
ダイレクトな作戦のメモです。

考え方に穴があると思った方は
コメントでご意見を頂けると嬉しいです。

普及には末端組織を増やす

そもそも普及の定義は
人数を増やすということです。

現在の普及最前線は
各都道府県のジュニア養成事業。
関わっている皆様には本当に頭が下がります。
この10年ないし5年ほどでしょうか。
そこで育った選手が活躍する機会も
多く見てきています。

小中高校生の競技人口増加は
普及の核心をついてるように思います。

しかしながら全国の小中学生の
競技人口は300人程度です。
県内に小中学生が10人やっていれば
470人という計算となりますが
実際には局所的な偏りもあります。

既存の弱い点でいえば学校部活動や
地域クラブが少ない点が挙げられます。

最終的には地域クラブ移行を
目指すべきなのですが、
それこそ規模的な問題で
学校を含めた地域の受け皿が
どうなっているのかが争点です。

小中学生で1000人はやっていて欲しいな...
1000人に増やしたい。切実。

NPO法人の設立


そこで本題に突入なのですが
普及の為のNPO法人を設立して
受け皿を広げる試みから
以下の活動をするとします。

①普及事業
 a.銃の貸与
 b.ジャケットの貸与
 c.教室の開催
②大会事業
 a.試合の開催
 b.分散大会への補助
③審判事業
 a.若年層の審判員への補助金

今のところ、これぐらいです。
各項を詳しく解説していきます。

①普及事業
a.銃の貸与
今までやってる会社さんとか
見たこと無いですよね。
中古とか廃銃って年間あれだけ
出ているのに本当に勿体ないです。
寄贈銃を募って財源に回します。
レンタル銃制度です。
そもそも各都道府県には
ビームライフルこそあるのですが
エアライフルで協会の銃って
やっているのでしょうか。
高校への貸与で高校管轄なのかな。

b.ジャケットの貸与
こちらも今まで無い取り組みです。
レンタルやリースって
成長期の子たちにぴったりなのでは?
これうちがやりたいです。
むしろこの団体にうちがいる意味って
そこなんじゃないかぐらい。
廃棄ジャケットを下されば綺麗にして
環境の整っていないところに
回して普及に努めます。

これが無料配布の道です。
多少お金取ってもいいのかな。。

お金に全然興味ないので最近は
お客様からも結構指摘されます。。

c.教室の開催
これはうちが一番ノウハウを
持っている分野かも知れません。
ある程度マニュアル化出来ているので
そのまま使いまわします。

②大会事業
a.試合の開催
メインは賞金大会のWEB放送です。
賞金大会はうちでもやりましたが
規模を大きくしたいです。
あれって主催側は賞金出せないんです。
法律的な部分になるのですが
絶対に広告になるので出したい。。

なんならKOPの参加者の半分は
うちのコートなんですよ。。

まだ個人事業という理由だったり
個人的に社長が嫌いな人もいるので
公共性を持たせれば少しは
賛同する方が増えると思っています。


b.分散大会への補助
ノウハウが無くて後手に回る県が
少なからずあることが明白になったので
アドバイスや人材派遣は
必要な気がしています。
こちらはうちの試合で取り組んで
マニュアル化していきたいです。

③審判事業
a.若年層の審判員への補助金
選手の皆さんは試合役員の人が
さぞ当たり前にいるかと思っていますが
実際のところ海外では
VIP扱いで接されています。
選手から敬意を払われるのは当たり前で
彼らがいなければ試合運営が
出来ないので非常に貴重な人材です。

最近は若い子が多いのですが
受講料や人件費については
色々な意見があります。
試合の適切な運営の為にも
大事にしたいと思っています。

実際のアプローチ

それではこの取り組みを
どうアプローチしていくかですが
経費を除く集まったお金を
広報に全突っ込みして

事業は新設する射撃部のある
自治体や学校に全部注ぎ込み
ます。

そう、このダイレクト作戦は
前述の問題や出来ることを考えた上で
「認知度を上げる→受け皿を作る」の
極振りをし続ける作戦です。

①賛同して下さった方からお金を頂く
 ↓
②広告に全部突っ込む
 ↓
③各協会への問い合わせが来る
 ↓
④都道府県の射撃場で教室開催
 認定コーチを派遣
 ↓
⑤協会に入会する
 人口が増える
 ↓
⑥規定数クリアしたら解散する
 もしくは日ラに譲渡する
 ↓
⑦みんなハッピーやったー

平たく言えばこんな感じです。

このNPOの支払先はGoogleや
Youtubeなどの
ネット広告関連の会社や
インフルエンサーさんになります。
人目に触れる回数が組織の価値です。

そして新しい受け皿として
手を挙げてくれた学校組織や
地域クラブの為に資源を使い続けます。

新しく部活や団体を始めるところは
銃とかジャケットとか指導方法とか
初期のコストが絶対に必要です。

銃はビームライフルが県だとしても
エアライフルを個人購入って
少し先の話だと思うんです。

指導方法については日本には
認定コーチという制度があるので
理解のある認定コーチに
NPO登録コーチとしてお願いして
外部指導者制度を使って派遣します。

コーチ料は事業助成金から負担で
適切な人材活用をすれば
理論上はwin-winで運営が可能です。

選手も指導者も地産地消が
好ましいと考えています。

一番大事な人材の選定

NPO法人は10名から作ることが出来ます。
人の選定は非常に難しいです。
取り合えず必要な能力重視で見ていけば
・銃砲店
・縫製屋
・コーチ
・審判
・学校の先生
・日ラの役員の方
・トップ層アスリート
・一般企業のアドバイザー

この辺りのポジションの人です。
皆さん忙しそう。。

加えて大企業の役職の方とか
政治家さんがいれば超完璧です。

ちなみに6名ほど
お願いしたい方がいるのですが
考え方が偏るのはいけないので
他推は歓迎な方向で。

あとは地域がなるべくは
被らないようにする事と
年齢はレスポンスが音速で出来る
世代の方が良いと思います。

地域的には埼玉や東京が
どうしても多くなりますし
多分最初は開催や広報の業務で
流れが異常に早いと思うので。。

個人的には学校の先生が
鬼門かなと思っています。
外部指導者を引っ張ってこられる
ポストの人(前例を作れる人)で
理解を得る方法を探してます。

NPO法人の財源

一般的なNPO法人の財源は
以下の通りです。

①会費
②寄付
③助成金
④補助金
⑤事業利益

多分、借金ってのも入りますが
ノーリスク・ローリターンで
普及を目指すには少し厳しいです。

NPO(非営利法人)だからといって
「利益を取らない」では会社(法人)は
経営できません。
「利益を目的としないこと」が
大事なのでNPOは
僕の考え方に非常にマッチしてます。

①会費
活動の趣旨に賛同して頂ける方に
納めて頂くお金になります。
日ラ会員が7300名です。
目標は10分の1。
10名に1人に刺さるコンセプトだと
期待しています。
年会費は3000円だとして
730名で219万円となります。

世の中のNPO法人は
60%が年商500万円以下だそうです。
ちなみにMAXは億越えで
医療系の団体さんだそうです。
すげー。

②寄付
J-MAGICの方では賞金大会で
10万円のご支援を頂きました。
本当にありがとうございます。
寄付を頂いた方については
何らかの形でお返ししたいのですが
広告が一番だと思います。
WEB戦略になりそうです。

こちらは銃砲店さんや
サプライヤーさんに期待です。
もちろんうちも出します。

③助成金
④補助金

実は出来たばかりに加えて毎月
微々たる利益が出てるJ-MAGICは
使ったこと無いんですよね。。
専門家が必要ですが
大会運営など趣旨に沿ったものは
人件費などの補助も
しっかり出るそうです。
一番大事な人材への報酬については
この部分を煮詰めて
シュミレーションを行って
確実に損の無いようにしたいです。

⑤事業利益

正直にいうと
ここが一番大事!!

今のところの事業としての
収入源は以下の5点

a.銃のレンタル
b,ジャケットのレンタル
c.備品のレンタル
d.大会エントリー費
e.射撃教室の収益

a.銃のレンタル
廃銃や中古予定の銃を
回収して再分配するんですよね。。
月2000円ぐらいかな。。
仮に初年度10人となった場合、
月2万円、年間24万円です。

b,ジャケットのレンタル
あーこれを無料で
やっちゃおうとしてるのか。。

ここまでうちに利益が無いのですが
まぁデザインはうちの型にリメイクして
タグ付けして宣伝ぐらいしてもいいかな。

c.備品のレンタル
靴やグローブ、サイトなどなど。
これは月2000円で
銃と一緒かな。
仮に10人となった場合、
月2万円、年間24万円です

d.大会エントリー費
ぽっぽカップの2000円が
標的、人件費のトントンペースです。
ここに射場使用料。。
採算取れないですが
利益ベースじゃないので
許容な気がします。必要だしね。

今のところ開きたい大会は

・全日本伏射選手権大会
高齢層の多い伏射においては
SNSが刺さらないので
伏射選手権開催で直接営業をして
会員増を狙っています。
G2大会が目標です。

・姿勢別チーム対抗大会
いわゆる大人のインカレ。
各姿勢の小さなチームを
作って参加するお楽しみ大会です。
ARとSBの3姿勢をします。

G2以上にすると趣旨が変わって
人が離れていってしまったりと
全く面白くなくなるので
G4になれればとても良いですね。

有名選手を招致して
トークなどで一般選手層との
距離が近くなれば
競技への愛着も変わると思います。

ちなみに費用などは全て公開して
意味不明なお金は無くして
本当に普及だけの為にします。
非営利万歳。みんなで楽しもう。

普及の大会に関しては主催が
枠だけを作って
みんなでやるのが一番です。

e.射撃教室の収益
うちの3000円は妥当な金額です。
だとすると47か所で年2回。
各回5名くれば141万円。
まぁ費用の実態は講師の人件費で
それが活動助成から出るのであれば
無料も夢じゃないですね。

①と⑤で大会エントリー費を
除くとすれば420万円。
完全に机上の空論ですが
420万円で出来ることは多いです。

月4000円でフルセットで撃てるって
多分、相当安いのでは。。
習い事の平均単価とどっこいです。

むしろ400万円もあれば
銃砲店から中古銃やパーツも
豊富に買えるのでは。。
いやジャケット買ってよ。。

という事で加盟に対しての
サプライヤーさんメリットの
可能性も視野に入ってきました。

ちなみに支出の部
ほぼ広告費と人件費が割合を占めます。
広告費はとにかく限界値まで。

人件費は話に全然現実味が無いでしょうが
規模的に最低でも常勤職員が必要です。
弁護士、会計士の費用もあります。
コーチの人件費や審判の補助は
事業の助成で多少軽減となります。
細かい詰めはまだまだですが
試算をしていきたいところです。

ここまで書いちゃうと

ここまで書いてしまうと
もはや日ラさんで普及やれよと
叩かれてしまうのですが僕は
ビジネスで射撃に携わってるので。。

銃砲店さん勤務で理事の方も
いないところで多分、
呼ばれもしないと思います。

日ラさんを本当に応援しているので
何か力になれないかと考えていますが
現実問題、難しいですね。

派閥による人材の流動性の低さも
なかなか考えものだと思っているので
所属がごちゃごちゃの全く新しい
組織での普及は面白いと思っています。

ちなみにNPO作ると多分、最初は
会長が僕になってしまうのですが
絶対に会員総選挙します。
より優秀な人が座るべき地位です。
TOPの人望こそが組織の骨格だと
信じています。

最後に

繰り返しとなりますが
これはキャンプ中に思いついた
メモでございます。

この内容を鵜呑みにしないよう
どうぞよろしくお願い致します。

こんなことばかり考えているので
何か良いアイデアとか
面白い話があればまた書いていきます。

長文にお付き合い下さり
ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!