「ひつじのショーン スパイスカフェ withサンデーブランチ」がオープン!アートと食のおいしい関係
ひつじのショーンのカレー屋さん、「ひつじのショーン スパイスカフェ with サンデーブランチ」が4月2日にオープンしました!
場所は吉祥寺PARCOの4階です。
今回はカフェの発起人であるサンデーブランチの竹中さんにお話を伺いました。
竹名さんのメニュー開発の意図やカフェができるまでの裏側のお話を聞けるのはとっても貴重な機会です。
作品と食のおいしい関係についてたっぷりお届けします。
カフェがオープンするまで
編集部(以下 編):竹中さん、本日はお時間いただきありがとうございます。早速ですが、今回のカフェのコンセプトを教えてください。
竹中さん(以下 竹):はい。今回のコンセプトは、「ショーンが世界を旅して持ち帰ってきたスパイスで、料理をふるまう」です。
以前オープンしていたひつじのショーンカフェ with サンデーブランチでは、「旅するショーン」をテーマに、1ヶ月半ごとに様々な国のお料理をご提供していました。
編:ショーンは世界を旅して材料を集めていたということなのですね。
竹:はい。私自身、2年間カフェをやらせていただいた中で、もっとこうしたらどうかというアイデアを日々考えてきました。カフェが一旦お休みしてからも機会があればまたぜひショーンとコラボをしたいと思っていたので、密かにアイデアを温めてきました。
こだわりたっぷりのお食事メニュー!
編:お食事について詳しく教えてください。
竹:今回は食事そのものでキャラクターを表現することにチャレンジしてみました。例えばショーンは、顔型の型にお米を詰めて、ショーンの顔型ごはんを形成し、デトックス効果のある竹炭で色付けしたマッシュポテトを塗りこんでいます。目はうずらの卵とクッキーで表現したので、とても立体感のあるプレートに仕上がっています。
編:なんだか食べるのがもったいない可愛さですね。
立体感があるのでパペットのようですし、まさにクレイっぽい仕上がりになっています。
ビッツァーはポークカレー、こちらはいかがでしょうか。
竹:ビッツァーって、男の子が感情移入しやすいキャラクターだそうです。特に長男。一生懸命みんな(ひつじたち)の世話をして、少し振り回されている感じが、面倒見の良い男の子たちが好きになるポイントのようで。なので男の子が好むお肉系のポークカレーにしました。
編:ビッツァーはひつじたちに振り回されながらも一生懸命頑張っていて、本当に愛すべきキャラクターですよね。こちらにもマッシュポテトが使用されているんですか?
竹:はい、バタフライピーというハーブを混ぜ込んだマッシュポテトを使用しています。バタフライピーはアントシアニンという目に良い成分が含まれています。
編:マッシュポテトもいろんな種類が出てきますね!大人にも子供にもうれしい成分たち笑
竹:カレー屋さんということもありナンは必ず用意したかったので、牧場主の顔をチーズナンにしました。顔に使っているマッシュポテトはパプリカ入りです。
編:マッシュポテトの活躍っぷりが目覚ましい・・・!
料理とアートは似ている?
竹:今回のスパイスカフェでは前回のカフェから引き続き使用しているクッキーでの表現も工夫を重ね、より作品の世界観に近づけるようにしました。
編:クッキーが使われているのはシャーリーのキーマカレー、フレンチトーストですね。
竹:はい。たとえばフレンチトーストのショーンは6枚のクッキーを使って表現しています。ショーンが笑うとき、横に飛び出る口がポイントですよね。複数枚使うことで使って立体感を出しましてみました。
編:なるほど!足もアニメに出てくるショーンたちを彷彿させますね。
竹:ショーンとシャーリーのひづめにもぜひ注目してみてください。
編:クッキーを作るとき、イラストがベースになると思うのですが、どのようにクッキーの表現に落とし込んでいくのでしょうか。
竹:まずはイラストを見て、どんなクッキーを作れそうかイメージを持つために、実際にスケッチブックに自分で描き起こしてみます。そしてその絵にトレース紙を重ねて、クッキーを作るときに一番使いやすそうな線を探します。
ただ、焼いてみると意外に良くなかったなんてこともあるので、図案を起こすまでに時間をかけて、型の作成まで試行錯誤を重ねています。地道ですが、楽しい作業でもありますね。
編:この工程って、アードマンスタジオが実際に作品を作るときの行程に通ずるものがある気がします。このデジタルの時代に1コマ1コマ動かしながら撮影していく、その根気強さはアードマンスタジオの作品ならではですし。
竹:アードマンさんの作品作りに向かう姿勢や丁寧な仕事からインスピレーションをいただいているので、カフェで提供するお料理が作品のオマージュというか、ラブレターになればいいなと思っています。
編:聞けば聞くほど仕掛けがあるような気がしてきました。メロンソーダも中々驚きの一品ですよね。
竹:小さいお子様のお顔とほぼ同じ大きさのメロンソーダは、一見ショーンかどうかわからない。でもよく見ると、これが耳で、これが目で、ってショーンの顔を表していることが分かります。これはなんだろう、って考えながら理解していくことは、図工や工作の授業に通ずるものもあるかもしれません。お子様にもぜひ想像力を働かせながら楽しんでいただきたい、変ちくりんだけど面白味のある一品に仕上がっています。
編:食事がアートに早変わりですね。器までもが表現の一部になっています。
ショーンの作品が大事にしているこだわりやクラフトマンシップを、食事で楽しんでいただける貴重な場になりそうです。竹中さんからぜひ、読者の皆様に一言お願いします!
竹:ショーンの作品の良さって、可愛いだけじゃない、少しシニカルでくすっと笑えるところにあると思います。そして時間をかけて手作業で作っている、制作陣の愛がつまった作品。そんな世界観にインスパイアされたお料理を通して、思わずくすっと笑いながら大人の方にもお子様にも楽しんでいただけるとうれしいですね。
カレーメニューが中心なので、男性のお客様にも満足していただけるかと思います。
ひつじのショーンという作品が持つ手作りならではの温かみは、丁寧な暮らしを送ったり、愛情たっぷりの食事を作ることにもどこか似ているかもしれません。
竹中さん、この度は貴重な裏話を聞かせていただきありがとうございました!
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< Sunday Brunch (サンデーブランチ) >
日曜の遅い朝食を楽しむような、心地よく、美味しい時間を提供しているカフェ。
1987年下北沢に初出店ののち、1993年吉祥寺パルコにオープン。
季節のモチーフやトレンドを女性ならではの感性とクラフトマンシップを大切に、お皿の上にお届けしています。
近年では絵本作品や海外キャラクターとのコラボカフェも開催。
吉祥寺店( ひつじのショーン スパイスカフェ with Sunday Brunch )
武蔵野市吉祥寺本町1-5-1 吉祥寺パルコ4F
TEL&FAX 0422-21-3636
AM11:00-PM19:30(ラストオーダー18:30)
https://www.shauncafe.com/
※最新の営業時間は公式HPをご確認ください
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