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ベッドの上で

わたしは、泣いています、


ではありません(笑)。ただ今体調をくずして、入院中です。

理由は深く聞かないでください(笑)。

入院5日目になりますが、ベッドの上で、多くの時間をいただき、いろいろ考えることがあります。そのうちの一つ。

先日、夏の全国校区野球選手権大会が戦後初、中止との決定が下されました。これに伴い都道府県大会も中止。これを目指して日々つらい練習に打ち込んできた球児の心痛はいかばかりか…。と、誰もが口をそろえて言います。

しかし、それよりも1ヶ月近く前に、同じく高校生アスリートの夢、インターハイ中止の決定がなされていたのです。当然、都道府県の総体も中止。未曾有のコロナ禍は、数ヶ月先の日本各地から選手を集める大会を容認できない事態にまで発展していたのです。

中学も、春季大会、全国大会、地区(今年群馬で行う予定だった関東大会等)大会、そして県総体も次々に中止になっていきました。

その間、わが高崎市陸上競技協会も、25回目の歴史を持つ、小学生記録会をはじめ、多くの大会を苦渋の決断で中止してきました。そして、その都度、次の大会は形を変えてでも実施できないかと、模索してきました。

大会だけではありません。結成13年目を迎え、新たに中学生以上もメンバーに加え、新体制でスタートするはずだった高崎Windsも、高崎市の休校、部活自粛にあわせ、現在活動自粛中。新規入会希望者を入れると200名は越えるであろうメンバーを、一堂に会する訳にはいかず、学校再開後の活動についても4月当初から検討を続けています。

さて、ここで、原点に帰って、アスリートの皆さんに質問してみたいことがあります。

皆さんは、自分のやっている競技を、何故やろうと思ったのですか?

中には、オリンピックで活躍する選手に憧れて、自分も頑張ってオリンピックに出るんだ、と夢を抱き始めた人もいるかもしれません。いや、ひょっとしたら、そういう人の方が多いのかな。

波多野は、旧多野郡新町で生まれ、小学3年までは放課後いつも家で祖母と遊んでいるような内気な子どもでした。4年でクラス替えすると、同じクラスにひときわ体が大きく、野球が抜群に上手な友だちがいました。同級生なのに、みんなから先輩と呼ばれていました。

その先輩に誘われて野球を始めましたが、当時は今のようなリトルチームはありません。各クラスでチームを作って、放課後、空き地のとりっこで、試合です。

各区の育成会でも夏休みは男子は野球で、そこで少し大人の指導が入るだけで、あとは全部自分たちで話し合い教えあって楽しく野球をやってました。

野球だけでなく、すべての遊びに、まさに新しい学習指導要領で重視する「生きる力」があったのです。

そして、そこには、県大会で優勝するとか、全国大会に出るとか大それた目標はなく、純粋に野球が楽しい、目の前の相手に勝ちたいという気持ちしかありませんでした。


今、大小関わらず様々な大会が中止になる中、もう一度自分の競技の原点を見つめてみてはいかがでしょうか。

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