大会に向けての準備
選手の皆さんが、楽しみにしている大会や記録会。どんな準備が必要かご存じですか?
まず、前年度の冬に、大会要項を検討します。多くの大会は、それまでのものを元に、期日を確認したり、会場を抑えたりで済みます。時には種目を変更したりもします。
ただ、新規に大会を企画するときは、すべてのことを一からけんとうしていくのでたいへんです。
本協会でも、昨年度、リレーフェスティバル、スローイングフェスティバル。今年度はそれに加えてハードルフェスティバル、ジャンプフェスティバルを企画しました。それぞれの種目ごとに記録会をやるのは、①少ない審判員で済む ②選手が専門以外のいろいろな種目に挑戦できる ③何度でも一つの種目に挑戦できる(追加試技や2次レース) などの利点があります。
次に大会前にエントリーを受け付けます。最近は、データによる受付が主流となっていますが、入力の仕方が間違っていて、スムーズに植え付けられないこともあります。
受け付けが終了すると、そのデータを元に、プログラムを作成します。これもパソコンで簡単にできるようになりましたが、昔は紙ベースのものをコピーして切り貼りしていました。
その前に大会役員、審判の依頼をして、審判名簿を作ります。また、出場者の数で組分け、タイムテーブルの作成もします。
プログラムは大きな大会は印刷会社に依頼して本印刷しますが、本協会の多くの大会は自前で印刷製本します。
そして、大会に向け、必要な物品を購入、当日の審判の昼食(お弁当)や飲み物、審判手当の準備、受け付け簿の作成etc.を経て、大会当日を迎えます。
私も選手時代は、大会関係者の方が、こんなに苦労をして大会を運営してくださっているのを知りませんでした。
今、大会に出ている選手の皆さん。大会の陰にはこのような苦労があることを知って、さらに大人になったら、大会の運営をお手伝いしていただける、真の「陸上競技人」になってくれることを望みます。
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