いのちのやくそく / たましいを前にして嘘はつけない152
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「いのちのやくそく 」(池川明、上田サトシ著、2016年8月1日、センジュ出版より発売)より抜粋して、少しずつ「マガジン『いのちのやくそく』」に書いています。
今回は、「たましいを前にして嘘はつけない」を書いています。(152ページ)
スピリチュアル・ミッドワイフの活動を通して、日常のほんのちょっとした幸せを、家族で分かち合い、幸せを感じて、生きる目的を捜すことが大切だと思えるようになりました。
アルジャーノン・プロジェクトの本質は、自分に嘘をつかないでたましいの声を聞くということなのだと気づかされました。ご一緒にお読みいただけますと幸いです。
ユーチュブに「23週でうまれた赤ちゃん」のお話がアップされています。合わせてお聞きください。
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たましいを前にして嘘はつけない
生まれるときや死んでいくとき、わたしたちはたましいの存在に改めて気づかされることがあります。それに加えて女性にとっては、妊娠しているときにも、たましいの存在を近くに感じる方がいるようです。
考えてみると、自分の中にもうひとりのたましいが宿るというのは不思議なことです。妊娠期はたましいを感じるのに最も適している時期とも言えます。
自分のお腹の中にいる赤ちゃんと会話ができる機会というのは、人生の中でそうそうあるものではありません。
たましいと会話するときは嘘がつけません。自分の思っている全てが伝わってしまいます。
ですから、自分の心の深いところに隠れている感情に気づいて、
「これはなんなのか?
どうしてそう感じるのか?
この原因や理由はなんなのか?」
と思いをめぐらせることもあるでしょう。
そんなときは、抱えている心の傷を手放せるチャンスとなるかもしれません。
こうして自分の深いところにある気持ちとつながれるようになると、お腹の赤ちゃんとの会話が楽しく、軽やかになっていくのです。
始めて子どもが生まれて、母親や父親になるときというのは、誰にとってもそれまでにない経験です。喜びももちろんですが、不安に駆られることもあるでしょう。
「こんな妊婦でいいのだろうか?」
「こんな子育てでいいのだろうか?」
と自分を疑って、誰かに聞いて確かめたくなります。お腹の中の赤ちゃんに異常が見られたり、生まれた子どもが何か問題を起こしたとき、あるいはなんの異常がなくても、
「わたしのせいかもしれない」
と思って、自分を責めてしまうお母さんもよくお見かけします。
こういうときはたいてい、本当はお母さんのほうが
「自分の不安をなんとかしてほしい」
という助けを求めていて、
ご自分でも心の不安がなんなのか理解できずにいるのです。
「こんな母親でいいのでしょうか?」
お母さんからのそうした質問の本質は、
「自分の心の中にある不安な気持ちと向き合えない」
ということなのだと思います。
お腹の赤ちゃんは、そんなお母さんの不安な気持ちを、ちゃんと感じているのです。
そんなふうにお子さんをむやみに不安にさせないためにも、お母さん自身がまず瞑想をして心を落ち着かせて、自分のたましいの声に耳を傾けて理解してあげる必要があります。
「自分のたましいに嘘をつかない」
ということが、とても大切なのです。
「赤ちゃんはお母さんの気持ちをわかってくれている」
そう思って接してあげると、赤ちゃんや自分自身に対しても優しくなれます。
たましい同士がつながって、
「見えない何か、大きな存在に愛されて、幸せな気持ち」
を感じることが出来るようになるのです。
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