【 31歳の子宮筋腫治療】その2 楽しかったMRI
紹介してもらった総合病院が2年前くらいに新築リニューアルオープンしたので、検査機器等々も最新のものが揃っているらしい。
今回の経験で今のところアゲだったのが初MRI検査でした。
楽しかった思い出を記録しておきます。
検査前は、暗い、狭い、怖い、とか、ガゴン!ガギン!とものすごい大きな音が鳴ると聞いていたのでかなりビビってました。
検査はまず待合室でブラジャー等金具のあるものを全て外して検査着に着替えるところからスタート。注意事項で、一部のカラコンやタトゥーには金属が含まれていて火傷が起きる可能性があるとか、昔のペースメーカーが入っていると受けられないなどと脅される。そういうことを言われると、「あれ…?私タトゥー入ってたっけ…?」「心臓になにかあったっけ…?」と全く心当たりのないことも不安になるから困る。悪いことしてないのにパトカーを見ると後ろめたい気持ちになるのと一緒である。
検査着に着替えて待つ間、TVでイカめしを模した羊羹の話が流れていた。かなり強烈な見た目だった。職人の技無しでは作れないらしい。そういうどうでもいいことも1ヶ月経っても記憶にこびりついているので相当緊張してたんだと思う。
死ぬかもしれない…そんな不安が脳裏をよぎったとき、ついに名前を呼ばれた。
恐る恐る検査室に入ると、結構なボリュームの「ズンチャッ♪ズンチャッ♪」という軽快なリズムの音楽とともに、柔らかな光に包まれたまるで宇宙船のような近未来的な乗り物が出迎えてきた。あれ?イメージと違う…。
なお緊張が最高潮に達してる時に「ズンチャッ♪ズンチャッ♪」と軽快なリズムを与えられても焦燥感が増すだけだし正直feel的なヒーリングミュージックの方がいいんじゃ…と思ったけれどこれも病院の精一杯の心遣いなんだろう 伝わっています。
そして宇宙船の指揮を執るのは患者の不安を和らげる優しさをプログラミングされているロボットのような検査技師であった(一切の無駄がない洗練された動きで患者を捌きながらも優しい声掛けを忘れない優秀なスタッフという意味です)。
やさしいロボに言われるがまま検査台に横になって、身体を固定されたと思ったら、ゴツイゴーグルとヘッドフォンを装着されて、VRアトラクションでも始まらんばかりの勢いで検査はスタートした。
検査台が動くとゴーグルの意味がわかった!
ゴーグルは鏡だった。本来は中に入ってしまうと目の前が壁なのだけれど、機械の奥にある空間やモニターを鏡で映し出すことで広い場所にいるような感覚が得られて全然怖くないのだ!なるほど~
そしてモニターには農場を延々歩き回るニワトリのアニメーション映像が映し出され、ヘッドフォンからは気持ちを落ち着かせるべくオルゴールの優しい音色が響いている。
映像はCGで作っている感じだった。かなり間の抜けたゆるいシュールさがあって緊張もほぐれる。
心配してた検査中の音は、ガゴンガキンって感じじゃなくて、昔のうるせえスキャナーのスキャン中の音を10倍くらいにしたボリュームのウィンウィン音という感じだった。あとホーミーみたいなミョインミョインっていう人の声っぽい音もした。うるせえけどバリエーションに富んでいて聞いていて飽きなかった。ニワトリの映像の下には進行状況を示すバーがあって、検査の音に合わせてウィンウィンタイムが終わるまでの時間、ミョインミョインタイムが終わるまでの時間、というのが細切れにわかるようになっているので、あとどのくらいじっとしてないといけないかがイメージしやすくなっていた。
途中息を大きく吸って、吐いて、吸って、止める という動作を何回か繰り返して、検査は無事終了!像がうまく撮れない時は造影剤を注射しないといけないらしいのだけど、打たなくても綺麗に撮れていたということですぐ終わりました。ラッキー!
MRI検査では死なない。
むしろ異世界を経験したような楽しさすらあった。
あとで調べてみると、MRIの音をサンプリングして曲にしているアーティストもいるらしく、やっぱり楽しい人は楽しいコンテンツなんやなと思った。
終わってからいろんな人にMRI楽しかったよー!とその思い出を話しても、「ニワトリの映像なんてなかった」と言う人が多くて、わたし恵まれた環境で検査が受けられたんだな…と思い知りました。
また機会があればぜひ入りたいです!
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