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脳科学が示す;1つの仕事は1つの場所でやる方が脳を効率的に使える

こんちは!副業社労士まさゆきです。
現在、会社のレイアウト変更プロジェクトのまとめ役をやっています。目的は「効率的な働き方が出来る事務所への変更」です。社員の要望を聞くと「Web会議がやりやすい」「集中して書類が作れる静かな席が欲しい」という声とともに「On Offの切り替えが出来るリラックススペースが欲しい」という声が多い。「お弁当を仕事用デスクで食べてもおいしくない」という理由です。
そんな中「ランチを仕事用デスクで食べてはいけない~1作業・1スペースの法則」という記事を見つけました。睡眠の著作で有名な菅原洋平氏のブログです。

ランチを仕事用デスクで食べてはいけない…仕事のできない人がやりがちな"昼休みの悪習慣"(2023年6月25日)|BIGLOBEニュース

「デスクで書類やパソコンにまみれながら食事をする」のは、一見日中の用事がデスクの上ですべて完結するようで効率的に思えるが、脳によくない行動だそうです。デスクで食事中、脳には自動的に仕事の情報が入ってきます。それに対応して血圧や心拍数が高まり、その影響で集中力が分散し、結果的に効率が悪くなってしまうそうです。
脳には「この場所ではこういう作業をする」ことが記憶されており、その場所にいるだけで脳があらかじめ作業の準備をするようカスタマイズされる機能があるとのこと。
仕事用デスクで食事する等同じ場所で複数の作業を行うと、脳の準備が追いつかず、混乱して効率が落ちてしまいます。その混乱は中々収まらず、作業が終了した後も効率は落ちたままになってしまいます。

1つの作業は、1つの場所で行う。仕事用の席を決めたら、その場所では、スマホを見たり、飲み食いをしたりすることは避ける。これだけで余計な情報に振り回されず、高い集中力を維持できるのが脳の機能だそうです。

逆に言えば、「この仕事をする時には始める前に〇×をする」という事が脳に刷り込まれれば、脳の準備ができて仕事が効率的に進むことになります
この脳の作用を“自覚しないで”上手く利用している例が皆さんにもありませんか?

私は週末スポーツジムに行っています。更衣室は4階にあります。混んでいてエレベータに乗れない時は階段を登るのですが、これがきつい。これから数時間トレーニングするのに、階段を4階まで上がっても大した運動ではないのに、考えてみればおかしい。記事を見て、判った気がします。更衣室で着替える事で、脳は「これからトレーニング」という準備が出来るので、その後のトレーニングは苦にならないのでしょう。

イチローの試合前のルーティンワークは有名ですが、これも脳に準備をさせていく一種なのでしょう。

私が社労士試験に合格した時のルーティンワークですが、「テキストを読みながらWeb講義を聞いて予習」⇒「予備校で本講義を聞く」⇒「授業の小テストを受ける」。この繰り返しで好結果が出たため「この順番でやれば結果が出る」と脳が思い込み効率が上がりました。

この理屈からすると、いやな事、やらなければいけない事は「〇×の後はこの仕事をやるのだ」と脳に覚えされば効率を上げられる事になります。ちょうど学校の授業の開始時間にベルが鳴るようにスイッチとなる事を作ればいいのではないでしょうか。

それからもう一つ。テレワークのデメリットとして「自宅での仕事は効率が落ちる」と言われています。自宅に充分なスペースがなく、生活と仕事のOn Offが上手く出来ないことが原因です。私はテレワーク推進派ですが、この点は工夫が必要かもしれません。
例えば、テレワーク開始前に同じ音楽を聴くなどのスイッチを作って脳に覚えさせるとか。きっと効果があるはず。

ではまた次回

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