学習スケジュールの補足

3-5.【補足】学習スタートが遅い場合

前回、4月からは実践!という意味のことを書きましたが、それは9月からスタートできた場合です。

10月とか11月、あるいは12月から学習をスタートすると、4月の時点でまだ法律の学習が終わらず、実践問題に入る時期が後ろにずれ込むと思われます。そうなった場合、4月以降は法律の学習を進めながら、それと並行して模試や過去問を解いくしかありません。
なぜなら法律の勉強=基礎知識であり、実際の試験問題とは大きく異なります。基礎知識だけで、試験のための勉強をせずに合格するのは、残念ながら難しいです。

そして。
9月から学習をスタートした場合でも、半年かけて一通り法律を終わらせただけでは、まだ知識はあやふやという人がほとんどなのではないでしょうか? 最初の方に勉強した労働基準法の内容なんて、3月頃には忘れかけているのが普通でしょう。
初学者が9月から翌年の3月まで仕事や生活に追われつつ、半年かけて法律知識を確実に身につけたら、それはすばらしいので、そういう人は4月まで待たずに、どんどん過去問を解き進めるべきです。

3-6.【補足2】4月からの勉強法

4月からは実践!の意味について、さらに補足です。
4月まで実践問題は全く解かなくていいのかというとそうではなく、テキストの単元を終わらせるごとに、ちょこちょこ過去問を解いてみるのがよいと思います。
ただし、この時点で過去問が全然解けなくても問題はありません。知識がさらに深まれば、最初よりは解けるようになるはずです。この時点では、本試験でどんな問題が出題されるのか、知ることに意味があります。

そして迎えた4月からは、本格的に過去問や模試などの実践問題を解くことで、知識のさらなる定着を図ります。
模試は資格学校で公開模試が受けられますし、本屋にも時期になれば模擬試験問題集が売り出されます。それらを実際の試験時間に合わせて解き、間違えたところや知識があやふやなところ、そして苦手分野を復習します。

具体的には、間違えた問題は、なぜ間違えたかを把握する。知識不足なら、テキストのその部分に戻って読みマーカーを引いて自分なりにノートにまとめる。

これには時間と手間がかかります。でもこの手間こそが大切なのです。
結局、勉強したかどうか、合格するかどうかは、自分なりにこういった手間をどれだけかけたかどうかにかかっています。面倒でもこの時間と手間がなければ、知識は頭に入らないのです。名物講師の講義を1回受けるより、きっと効果がありますよ?
(つづきます)

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