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今から知っておきたい介護保険の基礎知識③介護予防サービス

ケアマネさんも決まり、自宅改修のために業者さんにも来てもらい、着々と退院に向けて準備が進んでいます。

介護保険3回目の今回は介護予防サービスについて解説します。

介護保険制度で受けられるサービスとは?

介護保険の認定には、要介護が1から5,要支援が1,2と全部で7つの区分があります。このうち要介護認定を受けた方が利用できるのが「介護サービス」、要支援認定を受けた方が利用できるのが「介護予防サービス」となります。

  • 介護サービス:要介護1~5の認定を受けた方が受けられるサービス

  • 介護予防サービス:要支援1~5の認定を受けた方が受けられるサービス

それぞれ詳しく見ていきます。

介護サービス

介護サービスは、すでに要介護状態と認定された方が利用するサービスです。食事の介助、入浴、排泄など、日常生活を送る上で必要な支援を提供します。

  • 目的: 要介護状態にある方の生活をサポートし、その状態の悪化を防ぐ

  • 対象者: 要介護認定を受けた方

  • 内容: 食事介助、入浴介助、排泄介助など

これらのサービスは、自宅で受けられるものと施設で受けられるものがあります。施設で受けられるサービスについては、別の記事で解説したいと思います。

介護予防サービス

介護予防サービスは、要支援の認定を受けた方が利用するサービスで、要介護状態になることを予防し、自立した生活を長く続けるためのサービスです。運動や食事、社会参加などを通じて、心身機能の維持・向上を図ります。

  • 目的: 要介護状態になることを防ぎ、自立した生活を長く続ける

  • 対象者: 要支援認定を受けた方、または要介護認定を受けるリスクが高い方

  • 内容: 運動、食事指導、社会参加支援など

介護予防サービスの種類と費用の目安

上記のうち、要支援の認定を受けた方が受けられる「介護予防サービス」の具体的な内容と、末尾に自己負担1割の場合の1回あたりの費用の目安を記載しました。

  • 介護予防支援:今後どのようなサービスを利用していくか総合的な計画を地域包括支援センターの職員などと一緒にケアプランを作成します。(無料)

  • 介護予防訪問入浴介護:自宅で入浴が困難な方のために、ヘルパーが訪問し、安全な入浴をサポートします。(1,054円)

  • 介護予防訪問リハビリテーション:自宅にリハビリ専門員が訪問し、個々の状態に合わせた運動療法や日常生活動作の訓練を行います。(331円)

  • 介護予防居宅療養管理指導:医師や看護師が、自宅で療養している方の状態を定期的に評価し、適切なケアプランを作成します。(医師の場合515円)

  • 介護予防訪問介護:日常生活の援助を必要とする方の自宅を訪問し、食事の用意、掃除、買い物などの支援を行います。(病院からの時間30分未満、436円)

  • 介護予防通所リハビリテーション:運動や日常生活動作の訓練を通して、身体機能の維持・向上を図ります。専門スタッフによる個別指導やグループ活動も実施されます。(要支援2,2,684円)

  • 介護予防短期入所生活介護:一定期間、施設に入所し、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けることができます。(要支援2,個室558円)

  • 介護予防短期入所療養介護:医療的なケアが必要な方が、一定期間、医療機関のショートステイを利用し、リハビリや療養を受けることができます。(要支援2,個室665円)

  • 介護予防特定施設入居者生活介護:有料老人ホームなどで、食事や入浴の支援を受けながら、自立した生活を送ることができます。(要支援2,379円)

様々なサービスがありますが、本人の希望優先なのはもとより、ケアマネさんと相談して最終的にどのサービスを利用するかを決めていくことになります。

記載した費用は目安になりますが、要支援の場合は下記限度額までが限度額となります。この限度額を超えた分は全額自己負担となります。

要支援1:50,320円(自己負担1割 5,032円)
要支援2:105,310円(自己負担1割 10,531円)

例えば、要支援1(自己負担1割)の方が、120,000円分のサービスを受けた場合、限度額105,310円までは1割(10,531円)、限度額を超えた分が全額自己負担(14,690円)となるので、合計で25,221円が利用者負担となります。

我が家ではまだケアマネさんとのプラン作成が終わっていないため、どのようなサービスを利用するかは未定ですが、要介護になってしまったり、家にこもったりすることにないよう。元気で毎日を送ってもらいたいです。