二度目の過ち
前回はこちらから↓
そう長い時を経ることもなく、私は二度目の経験をすることになりました。
私は1週間ほど研修と他社交流の為、お店をあけておりました。
その間の事はA氏に任せることとなったのですが、以前の事もありますし
部下君には「よろしく頼むね。」という事しかできなかったけれど
私の中では暗示したつもりになっていました。
また、万が一何かあった場合はエリア長に報告する様にお願いもしてありました。
その甲斐もあってか、出張中は特に緊急の連絡はなく出張から帰社後すぐに
お店へ向かいました。
A氏に代わったことがなかったか、トラブルはなかったかなど根掘り葉掘りと聞きましたが、「大丈夫ですよ。」と何もなかった様子でした。
部下にも同じように確認しましたが、特に変わったことはなかったと報告を受け、私はホッと胸を撫でおろし、帰路につきました。
翌日、私はお店へ出向き、あの出来事依頼週に3回実施しているお金の全回収を行い、金額のチェックを行いました。
その後、私は目を疑うこととなりました。
売り上げ金が丸々ないくらいお金が合っていないのです。
私の管理していたお店は24時間店舗で、社内でも大きな売り上げを抱えるお店であり、現金での売上金は1日約80万円、多い日で130万円ありました。
いわゆる80万円ピッタリ足りなかったのです。
回収する前のジャーナル伝票を確認すると金額はあっているのです。
回収するとずれたということは、私が今盗ったか、どこかのタイミングで
釣銭機から直接手で抜いたか・・・。
これだけ合わないことは今までのお店でも初めてでした。
正直、釣銭準備金は何か所もありましたから、数円・数百円合わない、千円くらい合わないなんて事はたまにあることでした。
しかし今回は桁が違い、80万円。しかもピッタリ80万円。
誰かが意図的にその金額分釣銭機から抜いているほかない。
私は少しの希望を胸に再度、全機械の釣銭機を回収、清掃、金額を合わせ
ジャーナルで確認してみました。
やはり80万円ピッタリ合わない。
前日の売り上げレシートや売上金入金伝票などを過去1か月にわたり確認しましたが、売上金の入金はしっかりと昨日分までされていました。
売上金を盗ったのではなく、釣銭機から直接抜いていたということです。
私は怒りがこみ上げる前に、吐き気と寒気を感じました。
その後恐怖心がこみ上げてきてこれをどう処理すべきなのかと頭を回転させていました。
またもや私は報告義務をそっちのけにして、どう解決するか・・・どうすればいいか・・・私の脱出方法(保身)はどこにあるのか・・・と自分が処罰されることへの恐怖が勝ってしまっていたのです。
兎に角釣銭機を開放できる人間が盗ったことは間違いなく、深夜は釣銭機のカギを金庫にしまい、その金庫の番号は私を含めた社員5名で把握しておりました。よって、一旦深夜のスタッフはアルバイトさんや派遣さんのみの為
除外しました。
日中の人間で・・・と考えると私はA氏しか頭に出てきませんでした。
昨日A氏は私と共に帰路についていた・・・。
部下君か・・・・?とも頭によぎりましたが、まずはお店の準備をといつもの業務に戻りました。
ほどなくして、A氏と部下が出社してきました。
私は両名をスタッフルームに連れていき、事情を説明しました。
「前回の全回収時にはお金はあっていたのか?」と確認すると
A氏が「すみません。この一週間やっていません」と衝撃的な言葉が返ってきました。
私は部下の顔をみて「本当か?」と聞くと「僕はしてません。」と暗く答え、続けて「A氏さんがやってくれていると思っていました。」
ここまでくると、責任転嫁ともとれる発言でしたがそれよりも盗む機会が昨日のみと断定していた私の考えは崩れ落ち、私が不在にしていた1週間すべてにその機会があったことになります。
容疑者はすべての人間に膨れ上がりました。
私はどうすればいいかわからなくなり、エリア長への相談も頭にありましたが、「大事な時期なんだから」というあの言葉と「次期候補」の文字も相まって報告をすることをやめてしまっていました。
しかしながら、次にエリア長が未告知で来る「エリア長監査」までにお金を合わせておかなければ、結果的にばれてしまいます。
私は家庭用の口座とは別に自分のへそくり口座にあった50万円を引き出し
穴埋めを行いました。
その日はとりあえずここまでとして、A氏と部下君にだけこのことを告知し、翌日30万円を穴埋めするために帰宅後、私は奥さんに事情を説明し頭を下げ30万円を借り、穴埋めを行いました。二度目の隠蔽に手を染めました。
これで過不足金から逃れられると安心するのもつかの間、
再発防止策を考えなければいけません。
毎日全回収をするしかないと考え、私は全員に「会社からの指示」と嘘をついて毎日全回収することを強制しました。
私は誰だか証拠こそないが、確信は持っておりました。
A氏しか考えられなかったのですが、その機会を与えてしまったのは私です。今回以降、私は隙を見せないようにしようと気を引き締め
今後は必ず私ともう一人の二名で回収を行うこととしました。
私が休みの日は在籍する2名で行うこと。と指示をだし金庫の前には小型カメラを設置し、金庫のお金も監視下に置きました。
やるときは徹底的にやろうと考え、それから毎日お店へ出向き、休みなく働くことにしました。
今考えるとこの時から家には寝に帰るだけとなってきており、親子・夫婦間の会話ほとんどありませんでした。
どれくらいの月日がたったでしょう。
おそらく2か月は休んでなかった思います。
奥さん方の祖父母が無くなり、3日間ほどお店を開けなければいけなくなり、私はエリア長に連絡し、三日間お店の管理を任せることになりました。
本日はここまでとなります。
ここからはごろごろと転落の人生を歩んでいくこととなります。
私も思い出したくないくらいの暗い話になっていきますが、
頑張って書いていこうと思います!
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SHARMAN