番外編 自ら死を選んだ人にはじめて出会って
高校生の時。
私の従姉妹に、
ミス○○がつく美人さんが居た。
ミス○○に全く興味無かったけれど、
美人さんだとは思っていた。
その人は、ある男性と結婚した。
2人の晴れ姿の写真は美男美女で
こっそり何度も見返した。
たしかにとても綺麗な2人だった。
その写真がある時を境に、
我が家から消えた。
お婿さんは自ら死を選んだ。
ミス○○がつく女性と結婚したくて、
経歴詐称していた。
ついた嘘の重みに耐えきれず、先立った。
詐称してまでも結婚したかった。
それは、キラキラした肩書きの
美人さんを横に置いておきたかったから?
だけなのだろうか。
詐称してでも側に居たい。
それ位、好きで好きで、
小さな嘘が消せなくて、積み重なって、
戻れなくなって、、、、
結婚した相手なのに、
打ち明けることが出来なくて、、、
周りは、亡き人の詐称を攻めたけれど、
そうさせたのはお婿さんだけなのか?
笑顔で過ごした2人の時間は確かなのに、
親戚中で、写真を全て処分して、
無かったことにするのが、美人さんの為に、
ほんとうになったのだろうか。
私は、お婿さんの顔を、今でも覚えている。
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