小学生の時に出会った 死①
どちらが先だったかな、覚えていない。
父方の祖母。1度だけ、公園で一緒に
お散歩したのが微かな思い出。
祖母は祖父と満州に住んで
終戦と共に日本に引き上げてきた。
私には、歴史の教科書の話みたいで
お葬式のこともほとんど覚えてない。
一緒にあるいた公園の風景だけ。
うすらぼんやり、覚えてる。
同級生の女の子のお母さんの
お葬式にお線香をあげに行った。
悲しいとか、より、びっくりした。
こんなにはやく、お母さんという存在が
天に召されることがあるんだ、、と
初めて思った体験だった。
近所に住む小学生が、白血病で亡くなった。
妹のお友達のお姉ちゃんだった。
人間の生き死にのタイミングって
なんだか不平等だな、と思い始めた。
読書の量と、ピアノに没頭する時間が
増え始めた頃だな。
母の友達が、ガンで亡くなった。
よく、うちに集まって皆で夏の高校野球
観ながら過ごした。ヘビースモーカーで
私は、お使いを頼まれてタバコを
買いに行ったもんだった。
向日葵が似合う人だった。
人の死はあっけないなと、思った。
隣の家の敷地内にある小さな家に住んでた
男性が孤独死をした。姿はほとんど
見たこと無かったけど、とても小さな家で
ここに住む人は、どんな人生なんだろう?
と思っていたら、コタツで亡くなったのを
発見されたそうだ。
ほら、やはり、あっけない。
小学生時代に出会った死のお話。
つづく