小中高時代に訪れた身近な人の死②
母方のおじいちゃん
前回書いた話に、父方のおばあちゃんの話を書いたが、大分時間が経ってから、実母から、実父の落ち込む様子を何度か聞かされ、母親の死というものは、何歳であっても子供の心に強く影響するんだなと、感じた記憶がある。
前回のつづき
母方のおじいちゃんの話を書こうと思う。
私は元気な祖父の記憶は無い。赤ん坊の時に抱っこされている写真をみて、あーこの人がじいちゃんかぁ、、、って思うだけだった。転勤族で一家で遠くに住んでいたから、親族の冠婚葬祭でしか帰省することは無かったけど、この頃から、しばらく葬祭での帰省が続くことになる。
おそらく危篤の連絡が来て、急いで帰省して病院に向かった。病室には、知った顔がたくさん居たなあ。義理の叔母さんが泣いていて、叱られてたな。まだ、泣くな!って。
その時の母の表情とか、あまり覚えてない。けど、母は悲し過ぎると、無表情に近くなる人だと、認識したのがこの頃だ。
みんなに見守られるじいさんの、足、ふくらはぎあたりかな、、、『ほら、撫でてあげて』と言われて、さすってあげた。最初で最後の、記憶ある接触。亡くなる直前、人の肌はこんな感じなんだなあと思いながらさすった。怖さは無かった。