![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158448428/rectangle_large_type_2_a69c7cb874f07c1f900ee7d59a38bcc2.jpeg?width=1200)
愛している人がいる人生
結婚の何が幸せなのかと考えてみました。
考えた結果…愛している人がいることなのではないかな、と思いました。
もちろん答えはないんですけどね。
愛している人がいる幸せは、他の関係性とは何か違うのでしょうか?
愛する対象としては、例えば親、兄弟姉妹、子、祖父母、友人など様々な対象がいると思います。
また、ペット、植物や自然、芸術や文化、理念や価値観、仕事、趣味、宗教や精神的な対象、無形のものなど人間に限定せずに感じることもあるでしょう。
どれに対する愛もそれぞれ異なる性質を持ちますが、人間にとって重要で、人生を豊かにする感情です。
愛は、対象が何であれ、人の内面的な成長や幸福感に大きく寄与します。
では、それらに対する愛と、パートナーへの愛では、何か違いはあるのでしょうか?
今回は、パートナーへの愛について見ていきましょう。
パートナーへの愛って何だろう?
1.愛の種類の違い
愛にはいくつかの種類があるとよく言われます。
古代ギリシャでは、愛を以下のように分類していました。
・ストルゲー(Storge):家族や親族に対する愛情。親子や兄弟姉妹の間で感じる愛で、無償で自然発生的なものが多いです。
・フィリア(Philia):友情や仲間への愛。友人や兄弟姉妹などとの間で築かれる絆です。
・エロス(Eros):恋愛的な愛、情熱的な愛。パートナーや恋人に対する愛で、しばしば性的な魅力やロマンチックな感情を伴います。
・アガペー(Agape):無償の、自己犠牲的な愛。宗教的な意味で、神への愛や全ての人に対する普遍的な愛を指すこともあります。
これらからパートナーに対する愛を見てみると、エロス的な愛と、ストルゲーやフィリア的な愛が結びつき、より深い関係を築いているのかもしれません。
結婚生活の中で、ロマンチックな愛だけでなく、友人や家族のような絆が強まることもあります。
2.結婚がもたらす特別な繋がり
結婚は、パートナーと人生を共に歩む決意を固め、長期にわたり生活を共有する関係です。
この長期的なコミットメントと共に、以下の要素が加わることで関係に厚みや深みが生まれます。
・共通の目標や未来に向けたビジョンを共有すること。
例えば、家族を作ったり、一緒の困難を乗り越えたりする経験が、パートナーシップを強化します。
・お互いの成長を支える。
時が経つにつれて、人は変わり、成長します。
そのプロセスを共に経験し、サポートし合うことで関係が深化します。
・依存と信頼。
友人や家族への愛情と異なり、パートナーとは日常生活を完全に共有し、より高いレベルの信頼と依存が生じます。
3.パートナーへの愛が特別に感じられる理由
パートナーへの愛は、上記の要素に加え、次のような特性を持っています。
・排他的な性質
他の家族や友人との関係は、多くの場合オープンで複数の人と同時に愛情を分かち合いますが、パートナーシップは通常、排他的で特別なものです。
この排他性が強い絆や深い感情を育てることがあります。
・物理的・感情的な親密さ
恋愛的な愛には、身体的な親密さや、感情を深く共有することで得られる親しみが含まれ、これが他の愛とは違った独特な深みを与える要因です。
4.愛の複雑さ
結婚することで得られるパートナーとの関係性は、時間とともに変化し、深まり、場合によっては課題も増えるその複雑さが、人生における豊かな経験をもたらします。
それはパートナーとの関係に限らず、全ての愛情関係に共通する部分もあるかもしれませんが、特に結婚生活ではそれが顕著に現れます。
まとめ
愛する対象によって関係性が異なる理由は、その愛が持つ性質や相手との結びつきの深さに関連しています。
親や兄弟姉妹への愛は無償で自然発生的なものが多く、友人への愛は共通の興味や価値観に基づくものが多いですが、
パートナーへの愛は情熱的でありながらも、時間をかけて友情や家族愛のような深みを持つようになります。
この複雑さと相互依存が、結婚生活に特有の幸せと感じられるのでしょう。
結婚することで得られる幸せの厚みや深みや複雑さは、
他の関係性では得難い特別なもののように思います。
私は多くの人に、時間をかけて育む幸せを体験していただきたいと思っています。
それが叶う、関係性の基本であるコミュニケーションを、磨いていきましょう!