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【驚き桃の木荒谷移籍】今季PTが大きく増えた/減ったB1の選手たち

久しぶりの投稿です。

11月15日のお昼、長崎の荒谷が仙台に完全移籍することが発表されました。

シーズン中の選手(特に日本人)の流動性が非常に低いBリーグにおいては異例の出来事。しかもこのタイミングで完全移籍が決まっているということで驚きましたね。
荒谷と言えば長崎の主力の1人としてキャリアハイシーズンを送った昨季から一転、今季は新HC下で14試合中2試合の出場にとどまっていました。
個人的には出場機会を求めてシーズン中に選手が動くのは良いことだと思います。

この件をきっかけに、荒谷選手のように大きくPTを落とした選手と、反対に昨季よりも大きくPTを伸ばしている選手が気になったので、記事にまとめることにしました。

※ピックアップの仕方に明確な基準はありません。スタッツ眺めて適当に選んでます。
※B1→B2でPT増えたり(ヒューとか)、B2→B1でPT減ったり(加藤とか駒沢とか)は妥当っちゃ妥当なので割愛します。


大きくPTが増えている選手


・盛實海翔(SR渋谷→北海道)
昨季:MINPG 5:24 / PPG 1.2 / RPG 0.3 / APG 0.3
今季:MINPG 22:19 / PPG 8.3 / RPG 1.3 / APG 1.3
故障で3試合の出場にとどまっているが、さすがに見過ごせない数値だったのでピックアップ。シュート効率は伸びしろだが、相当期待されてそうなので復帰が待たれる。

・半澤凌太(京都→仙台)
昨季:MINPG 12:27 / PPG 2.8 / RPG 1.6 / APG 0.6
今季:MINPG 21:09 / PPG 3.6 / RPG 3.9 / APG 1.5
昨季は10試合だったスタメンが今季は既に8試合。今のところシュート面は終わっているっぽいがディフェンスに定評があり、キャリアハイシーズンの気配。

・長谷川暢(秋田→茨城)
昨季:MINPG 14:47 / PPG 6.5 / RPG 1.3 / APG 1.7
今季:MINPG 26:58 / PPG 13.0 / RPG 2.8 / APG 4.4
秋田のロールプレイヤーから茨城のエースガードへ。昨季仙台で飛躍したあべりょを思わせるようなステップアップを見せている。

・田代直希(琉球→千葉)
昨季:MINPG 7:25 / PPG 2.3 / RPG 0.7 / APG 0.6
今季:MINPG 20:03 / PPG 4.3 / RPG 1.5 / APG 0.5
主将も務めた琉球から移籍し大きくPT増。渡邊の復帰次第で変動する可能性はあるが、新天地で信頼を勝ち取っている。

・飯田遼(川崎継続)
昨季:MINPG 9:38 / PPG 3.1 / RPG 0.7 / APG 0.3
今季:MINPG 19:58 / PPG 4.4 / RPG 0.9 / APG 0.8
昨季は一度もなかったスタメンが今季はすでに12試合と、新HCの下で立場を確立。

・松崎裕樹(横浜BC継続)
昨季:MINPG 7:55 / PPG 1.3 / RPG 0.7 / APG 0.3
今季:MINPG 18:25 / PPG 5.9 / RPG 1.9 / APG 0.3
河村と西野が抜けた中で、PTを大きく増やし既に9試合にスタメン出場。こちらも新体制で飛躍の気配。

・吉井裕鷹(A東京→三遠)
昨季:MINPG 10:50 / PPG 1.6 / RPG 1.5 / APG 0.2
今季:MINPG 25:50 / PPG 12.4 / RPG 3.3 / APG 1.6
最も飛躍していると言ってもよい選手。フィジカルとディフェンスを武器に代表の常連だったが、パリ五輪で片鱗を見せていたオフェンス能力が一気に開花した。個人的にオフェンス面のせいで吉井をそこまで評価していなかったが、さすがに手のひら返しを禁じ得ない活躍を見せつけられている。

・保岡龍斗(秋田→FE名古屋)
昨季:MINPG 13:31 / PPG 3.8 / RPG 1.6 / APG 0.9
今季:MINPG 20:54 / PPG 6.3 / RPG 1.9 / APG 1.3
日本人ウィングに厚みがある秋田を抜けたのは悪くない選択だったのでは。相変わらず3ptが20%台なのはマズいが、キャリアハイシーズンを送る可能性は十分。

・レイ・パークスジュニア(名古屋D→大阪)
昨季:MINPG 21:41 / PPG 8.8 / RPG 3.7 / APG 2.2
今季:MINPG 28:15 / PPG 17.2 / RPG 3.9 / APG 3.0
今季は全試合にスタメン出場しており、特に得点面のスタッツがすごい。193cmのSGながらフリースローアテンプト平均がリーグ15位の4.5、3pt%は4割越えと内に外に活躍を見せている。

・牧隼利(琉球→大阪)
昨季:MINPG 15:48 / PPG 4.0 / RPG 1.1 / APG 1.4
今季:MINPG 23:28 / PPG 7.4 / RPG 2.4 / APG 3.1
琉球でも安定してプレイ機会を得ていたが、大阪ではよりコアに近い存在に。ガードが多いチームだが、その中でしっかりと存在感を発揮している。

・上澤俊喜(広島継続)
昨季:MINPG 12:34 / PPG 4.5 / RPG 0.9 / APG 0.7
今季:MINPG 20:35 / PPG 7.6 / RPG 1.6 / APG 1.9
船生・マーフィーが退団した中でPTを伸ばしている。相変わらず3ptが上手い。

・脇真大(琉球継続)
昨季:MINPG 4:45 / PPG 1.3 / RPG 0.7 / APG 0.7
今季:MINPG 22:19 / PPG 8.6 / RPG 2.7 / APG 1.5
昨季は途中加入で7試合の出場だったが、今季は強豪琉球でスタメンを張り、今村・牧・田代が移籍したウィングの中心として大卒1年目とは思えない活躍ぶり。



大きくPTが減っている選手


・星野京介(信州→北海道)
昨季:MINPG 21:35 / PPG 6.5 /RPG 1.7 / APG 1.2
今季:MINPG 8:00 / PPG 1.9 /RPG 0.4 / APG 0.7
昨季降格した信州を退団し個人残留したが苦戦気味。

・菅原暉(群馬継続)
昨季:MINPG 12:03 / PPG 1.8 / RPG 0.8 / APG 1.1
今季:MINPG 3:03 / PPG 0.5 / RPG 0.3 / APG 0.3
昨季までは安定してPTがあったが、今季は編成の影響もあってか大きく減っていたところに加え3ヶ月の離脱、苦しいシーズンに。

・小島元基(渋谷継続)
昨季:MINPG 8:23 / PPG 1.3 / RPG 0.5 / APG 0.8
今季:MINPG 2:01 / PPG 0.0 / RPG 0.0 / APG 0.0
昨季もPTは限られていたがなんだかんだ51試合に出ていたので、既に10試合DNPの今季はかなり厳しいシーズンになりそう。

・阿部諒(仙台→渋谷)
昨季:MINPG 29:24 / PPG 14.6 / RPG 3.7 / APG 4.8
今季:MINPG 9:56 / PPG 3.0 / RPG 0.6 / APG 0.4
仙台でエースハンドラーとして花開いた昨季から一転、優秀なハンドラーの揃う渋谷で大きくPTを落とすことに。越谷戦game2で20得点するなど爆発力はあるので、まずは安定してコートに立ちたい。

・山内盛久(三遠継続)
昨季:MINPG 13:14 / PPG 2.7 / RPG 1.4 / APG 2.1
今季:MINPG 4:04 / PPG 1.3 / RPG 0.5 / APG 0.5
ただでさえ大浦と佐々木がいる上に湧川と柏木が来てそりゃ厳しいわな感。個人的にまだやれる人だと思っているのでPGに困っている球団は接触してみてほしいが、まぁシーズン中には出ないよね…。

・小野龍猛(富山→京都)
昨季:MINPG 16:43 / PPG 5.0 / RPG 1.8 / APG 1.2
今季:MINPG 7:45 / PPG 0.6 / RPG 0.6 / APG 0.2
降格した富山から移籍し個人残留を果たしたが、スタッツは軒並みダウン。昨季は36.7%を記録した3ptが今季は今のところ不振。

・谷口大智(島根継続)
昨季:MINPG 13:02 / PPG 2.7 / RPG 1.4 / APG 0.5
今季:MINPG 1:36 / PPG 0.0 / RPG 0.3 / APG 0.3
昨季はビュフォードの在籍やニカの離脱の都合もあり一定のPTを得ていたが、外国籍+帰化が全員PF/Cという体制の今季はガベージのみ4試合の出場にとどまっている。シュートの上手さは活かしてほしいが、今のローテでどこで起用するのかと言われると難しいのでファンとしては複雑な気持ち。

・岸田篤生(佐賀継続)
昨季:MINPG 9:29 / PPG 2.5 / RPG 0.6 / APG 0.5
今季:MINPG 3:53 / PPG 1.3 / RPG 0.1 / APG 0.4
減った時間の絶対値で言うとそこまでではないが、昨季はロールプレイヤーとして55試合には出ていたことを考えると今季既にDNP6試合は気になるところ。ただハレルソンの離脱によりガルシアの起用が制限される可能性が高いので、出番が増える可能性は大いにある。

・狩俣昌也(長崎継続)
昨季:MINPG 22:20 / PPG 6.0 / RPG 2.0 / APG 3.5
今季:MINPG 10:14 / PPG 2.2 / RPG 0.9 / APG 0.2
特大エースガード、マーク・スミスの加入によりPTが半減。36歳で平均10分出てる時点で十分凄いが、顕著に減っている1人ではあるのでピックアップした。

・森川正明(長崎継続)
昨季:MINPG 17:47 / PPG 7.7 / RPG 1.3 / APG 0.8
今季:MINPG 5:51 / PPG 1.5 / RPG 0.0 / APG 0.0
山口の加入とケガによる出遅れで今のところは大幅減という形に。長崎はシーズン序盤にして主力の酷使傾向がクソ強いが、バイウィーク明けはどうなるのだろうか。

・荒谷裕秀(長崎継続→仙台へ移籍決定)
昨季:MINPG 19:56 / PPG 6.2 / RPG 2.2 / APG 2.6
今季:MINPG 5:01 / PPG 0.0 / RPG 1.0 / APG 0.5
冒頭でも取り上げたが、今季は新HCにフィットしなかったのか、ここまでわずか2試合の出場にとどまっていた。昨季はハンドラーとして開花したが、仙台での役割はいかに。


まとめ

もちろん移籍は簡単な話ではなく、仙台は各ステークホルダーとの折衝を頑張ったんだろうなというのは理解した上で、それでも言わせてほしい。

荒谷タダで獲れてんのやっぱズルくね??








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