拡がる読書会 書店開店の道
ごきげんさんです。
拡がる読書会の主催の文鳥さんです。
なぜか拡がる読書会が書店を開店しましたw
シェア型書店という店舗の一角をお借りしての古本販売です。
そして、新しい読書会の開催場所を開拓しました。
今回はその経緯を記していきます。
開店への経緯
読書会を初めてもう半年。そして課題。
もともと通っていたある読書会がありまして。
コロナ禍等で閉店休業状態だったんですね。それをふわっと引き継ぐ感じでリスタートってことで新しく読書会を成立しました。
本や出会いを通じて自身の知見を拡げよう、というがコンセプト。
僕自身が今まで色んな読書会を通じで感じたものです。
第一回目の開催は人が集まってくれるかどうかドキドキしましたが、そんなこんなで半年も経ち、回を重ねるたびにリピーターさんも増えてきました。
参加募集を告知すると開催日の2週間前には満席になる時もよくありました。
この読書会は僕一人で運営しているものですから、一度で回せるのは10人弱くらいの規模の読書会です。
なので、参加できない方もある回がでてくるわけです。
月イチの開催ではカバーできない部分が出てきました。
いやはや申し訳ない。
月2回の開催に向けて
というわけで月2回の開催することにしました。
今までは梅田にあるグランフロント大阪北館にあるナレッジサロンというのが会場でした。ここは会員制のサロンで広くでゆったりできる空間で、その豪華な場所で本を話をできるのがこの読書会の特徴の一つです。
その場所で月2回するもの良いですが、他にまた違った空間でするものいいかなぁと思い、何気に開催場所を探していました。
思わぬ再会
拡がる読書会以外にもたくさんの読書会があります。それぞれ色んな場所で開催されています。
できれば他の読書会とは違う場所でやっていきたいと思う次第。
すると、うちのSNSにフォローしてくだっさったアカウントがありました。その名も「水野ゼミの本屋」
はて、水野ゼミ・・・、聞いたことがある!ってか知ってる!
以前、いくつかの読書会でご一緒させていただいた水野先生だぁ。
水野先生は大阪工業大学の知的財産学科の教員で、コロナ禍になる前後まで連絡を取っていて、本屋を作る話も聞いていました。
おお、本当に本屋を作っていたのですな。素晴らしい。
水野ゼミの本屋さんはシェア型書店と読書会スペースという2つの側面を持っていて、読書会を行うスペースも有料で提供しているということ。
おっと、これは開催会場の候補になるのでは?
シェア型の書店ということで、その書店主さんが読書会を行っているということで、いちばん近い日で開催予定の読書会に申し込んでみました。
まぁ、どんなところか偵察ですw
読書会当日、水野ゼミの本屋さんへ
いました、いました。水野先生。
オンライン読書会でお会いしたのが最後で、直に対面するのは3年ぶりくらいでしょうか。あいかわらずお元気そうでした。
書店契約と会場決定と動機
読書会後、水野先生と学生さんの一人とお話を聞き、店舗の概要、書店契約や読書会スペースの貸出について教えていただきました。
スペースとしてはウチでもともと使用しているナレッジサロンとは違ってこじんまりした場所ですが、店内で使用している棚や机は学生さんが作成していることや、運営も基本は学生さんたちがやっているとのことで、手作り感あふれる隠れ家的な印象を受けました。
もともと読書会を行う場所を探していたので、スペースの貸出だけの契約でも良かったのですが、シェア型の本屋さんですので書店契約したほうがお得とのことでした。
確かに僕自身、乱読家で家に売るほど本は積んでますし、読んだ本はダンボールに入れていってそれがいっぱいになるとブックオフへという流れでしたので、ここで古本販売という形で本を上手く手放す方法もありかと思いました。
そして、水野ゼミとしての研究テーマは「著作物としての本の利活用」で、「本の出版」と「書店の経営」を学生自ら手掛け、読書の普及を目指すというものです。
水野先生としてはそれをする中で「今の若い人の世代の出会いの少なさ」への懸念があったそうです。
人間は社会あっての生き物ですから、出会いは大事です。出会う機会が少ないのは可能性の少なさに繋がります。当然、数が多ければ良いわけではなくて、大事なのは質なのですが、そのためにはある程度の数を増やすのは必然だと思います。
本の出版、書店経営で他の学部の学生さんと連携してみたり、契約する大人の人たちとの出会いをすることで、何か学生さんたちに良いものが生まれたらという水野先生の想いを聞きました。
僕自身、今は半分抜けている状態なんですが、児童福祉施設へのボランティア経験があります。親がいない、親がいても虐待をうけていたり、貧困で育てられない事情のある子がいる施設に関わっていました。
その中の課題で同じく課題にあったのが「子供たちが大人たちを関わる機会が少ないため、物事の視野が狭くなっている」というのものでした。
子供たちが将来働くためには勉強を必要ですが、若いうちに色んな人で関わることで色んな世界があるということを知ってほしいという施策、将来を見据えた就労支援のボランティアをしていました。
大学に行けている子と児童福祉にいる子とは全然状況が違います。
しかし、少子化やネット発達による同世代同士でも関係性が希薄になっていることや、就職しても在宅勤務などリアルに人と会わなくなっていることは共通する課題だと僕自身考えています。
ここで、水野先生と僕の想いは近いところにあるかもしれないと思いました。どんだけ関われるかどうかわかりませんが、ここはいっちょ噛みしてみようと考えました。
読書会の一週間後、また僕は水野ゼミの本屋に訪問し、契約することになりました。
書店作り
シェア型書店とは?
さて、これが問題だったんですよw
読書会スペースを探していたものの、書店なんで最初は頭になかったですからね。古本を上手く手放す機会になるのは良いものの、色々と準備が必要です。
シェア型書店。
お店にはたくさんの棚があります。その棚の一つをレンタルし、そこに自身が持ち込んだ古本(CDやDVD、雑貨などもOK)に値段をつけて並べて置いておくというものです。
自分棚の中のレイアウトはお店や他の棚に迷惑をおかけしなければ、好きなように配置可能。
店番は水野ゼミの学生さんがしてくださいますし、売上管理も同じくです。
売上に関しては100%還元とのこと。場所代だけでシステム利用料などはないといったところでしょうか。しかも、どうしていけば良いかのアドバイスは学生さんや先生からもらい放題w
契約後、さっそく棚を空けていただきました。
棚の大きさは横幅45cm、高さ35cm、奥行26cm。
本の選定
拡がる読書会はテーマがフリーの紹介型読書会です。
小説、ビジネス本、自己啓発本に実用書、他に面白く話せる内容があれば絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞ。
というスタイルで、本の話だけではなくても、自分が面白いと思うものを教えてくださいという会だったります。
僕自身なんでもOKな人なのですが、本を買う上で人だけ一つだけポリシーがあります。
「作者買いはしない」
色んな本を読んでいると前に読んだ本と同じ作者の人とか、映画とかでも同じ俳優、監督なんかもあるわけですが、この作者だから買おうとか、この監督だから観ようとかは避けるようにしています。
作者と作品は別物ということで、あまり最初から「こういう作品」というバイアスはかけたくないと考えています。作り手の話をするのなら読了後、鑑賞後にするっていうのが僕自身のルールです。
だから、あえて統一性のない色んなジャンルがある棚にしようと思いました。っていうか、そうなっちゃうんですけどねw
で、スペースの幅とかを考慮して選んだ29冊。
小説も国内、海外。新書にビジネス本、世界史から絵本、児童書まで。
意外とすぐチョイスできました。
いらない本を選んだのではありません。
読書会に出して紹介したもの、紹介したいと置いておいたものばかりです。
そこんところ大事です。
商品にするまで
本を棚に並べるだけではなく、ちゃんと商品として並べるようにします。
これが時間かかっちゃいましたね。
付箋など貼っているのは外して、人が手にとっても不快にならないかの汚れチェック。
そして、ビニールカバーを購入しました。
色んな人が手に取るとどうしても本が痛みますしね、そしてカバー付きで買うとそのまま気にせず読めるので、カバーが必須かなと思いました。
しかし、本って色んなサイズがあるんですね。同じような大きさでも微妙に数ミリ違うとかあるんですよね。
そこはハサミでチョキチョキして揃えました。ビニールカバーの不揃い感は正直言って残りますが、そこは手作り書店ということでご愛嬌。テヘペロ♪
そして、本を紹介するポップを作ってみました。
手にとってどんな本なのか、気になってもらうようにしてみましたが、本当の本屋さんみたいに上手くできたかはどうかは今後の売上でわかると思いますw
まぁ、売り手のちょっとして手間が見えるだけでも印象が違うかなと(汗)
他の書店の方は手書きのポップとかもありましたね。僕は字が汚いのでパソコンでポチポチー。
このポップ、購入後にしおりに使ってくれてもええんやでー。
お値段の方ですが、叩き売り状態で100円から高くても300円。
儲ける気は全然見えてこないw
このあと、値札をペタリ。値段はお店でご確認くださいませ。
他、100均一のお店とかで本棚の整理用に2段で見せれるようにできるものや、お店の名前を見せるプラスティックのカードスタンドなどを購入。便利な世の中です。
事前にお店にメールにて本のリストを送っておきました。
納品へ
さぁ、これで後は棚にいれるだけです。
でも29冊・・・これを家から本屋まで持っていくのか・・・
しまった、多すぎたw
とはいえ、僕はバイク乗りなので荷台に載せてブイーンと持っていけましたが、ビルに入ると・・・お店は4階です。階段だぜ、オゥ、イエーイw
老骨に鞭打って、お店に到着。
学生さんに迎え入れてもらい、↓写真のある売上スリップをいただきました。
事前に送ったリストを元に作っていだきました。
これを本に挟んでいきます。このスリップを元に売上を管理するそうです。
スリップの作成ありがとうございました。
拡がる読書会の書店の出来上がり。開店!
賑やかしに文鳥のフィギュアを3匹ほど配置。
文鳥さんがやってる書店なもんでw
ちなみに拡がる読書会のロゴにも文鳥が入っているのはここだけの話です。↓
以上が、拡がる読書会、第2の開催場所決定と書店の開店までのお話でした。
興味を持たれた方、詳しいことは「水野ゼミの本屋」にて
このHPで拡がる読書会の書店の紹介や読書会の案内も載ていただく予定です。
最後に今後の拡がる読書会の読書会開催予定は下記ページから。
お申し込みもできます。
今後の開催予定概要
今後も本や出会いを通じて自身の知見を拡げる機会づくりに貢献出来るよう頑張っていきます。
皆さんのご来店、ご参加お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
水野ゼミの本屋の皆様も引き続きよろしくお願いいたします。