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「ここ売ってくれませんか?」嬉しくて泣けて来る常連小学生からの嬉しい言葉

常連小学生からの嬉しい言葉、第2弾なのだが、
(第一弾は↓)

このお話も2年前の賑やかだった頃のお話。

ミクちゃんは小学2年生。
開店当初からよく来てくれていた。

この日は小5のお兄ちゃんとその友だちでご来店。
満席だった。

お兄ちゃん「おっちゃん、この店、流行って狭なってもたらどうするん?」
今では考えられないが、賑わっていたのだ。
「そやなあ、引っ越すしかないかなあ」
その言葉に反応したのがミクちゃんだった。
「おっちゃん、それあかんで。引っ越すんはあかんで。
私来られへんようなるやん」
小学生は校区外に子どもたちだけで行ってはいけないのだ。
そんな規則、私たち子どもの頃にはなかったけど、
今は厳しいのだ。

話は外れてしまうが、
今は学校帰りの寄り道はダメだし、
卒業するまでランドセルで通わないといけない。
昔の方が自由だったなあと思う。

さて、ミクちゃんは話し続ける。
「おっちゃん、隣にも作って店を大きくしたらええんちゃうん?
そや、それが一番ええ。
おっちゃん、隣の家に行ってさ、
『すみませんが、この家売ってくれませんか?』って、
頭下げたらさ、売ってくれるんちゃう?
そうしてよ、おっちゃん、そうしてよ」

嬉しくて泣けて来るよ。

こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。

(らおばん)

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古本喫茶店主らおばん
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