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思い描けば現実となる。弊店の行列の場合

お店を経営している人なら、
店頭にお客さんが並んで行列してまでして待つ風景を夢みたりするだろう。
実際には弊店は私のワンオペなので、
行列されてら困るのではあるが、
やっぱりそういうのええよなあと思うし、
思い描いたこともある。

しかし、この思い描き方がよくなかった。
たこせんが美味しいから行列できるとか、

しそジュースが美味しいかたお客が並んでいるとか、

そういう具体的な思い描きをしておくべきだった。

弊店もたまに行列する時がある。
種類は2つ。
一つは、夏の風物詩、
小学生が下校時に立ち寄る
「おっちゃん、水ちょうだい」行列。

そしてもう一つが、
「おっちゃん、トイレ貸して」行列。

今は寒いので、
「おっちゃん、水ちょうだい」小学生は、
週に一人、二人くらいだが、
逆に増えるのが「おっちゃん、トイレ貸して」来店。

私が思い描いていた行列とは違うが、
夢は叶ってしまっている。
悲しい。

私は以前、
1年に100回以上飛行機に搭乗する時期が何年かあった。
子どもの頃に、飛行機にいっぱい乗る仕事してみたいなあ、
なんて思い描いていた。
それが実現したのだ。
しかし、本当はビジネスクラスで欧米を行き来するような具体的な画面を思い描いておけば良かったのに、漠然と「飛行機にいっぱい乗る仕事」を描いていたので、
実際には中国国内をローカル飛行機の窮屈なエコノミーに年に100回以上搭乗するという腰痛を巻き起こすような実現になってしまった。

夢は具体的に描かないとダメなのだ。
経験済みなのに。

それでも、
「トイレは学校でしてこい」
と注意している効果か、
最近はトイレを借りに来ない日もある。

やっと来なくなったと思う反面、
これはこれで寂しいと思ってしまう。

この感情は言い表しにくい。

こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。

(らおばん)

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古本喫茶店主らおばん
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