
「トイレは学校でして来てなあ」注意報
寒くなって来たので、
給水所代わりに使われていた弊店も
水を飲みに訪れる小学生は、
1、2人と数えるほどになっている。
その代わりに増えているのが、
「おっちゃん、トイレ貸して」である。
もちろん快く貸していたのであるが、
学校帰り、毎日借りにくる子どもたちが出て来た。
こりゃあ、癖になったら困るなあと思い、
よく借りに来る子どもには、
「トイレは学校でして来てなあ」
とお願いをしている。
それでも借りに来る子はいるが、
トイレ貸し率はかなり減った。
小学4年生のマロ君はトイレ常連の一人。
雨の日も風の日もトイレを借りにやってくる。
「トイレは学校でして来てなあ」注意報が発令されてもトイレを借りに来る。
だが、ある日のこと、
「マロ君、またトイレか?」
「違う」
「じゃあ、水か?」
「違う」
「じゃあ、なんや?」
「ちょっと寄っただけ」

これも一応、私の生存確認をしに来てくれているのだろうか?
こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。
(らおばん)
いいなと思ったら応援しよう!
