みえ松阪マラソン(23.12.17)走りました〜レース本番編〜
むべ山風を嵐といふらむ
他のランナーが走りながら何を考えているのか、知りませんが、自分は結構突拍子もないこと、全然関係ないことが頭に浮かんできます。
アゲンストの風をまともに受けながら、「むべ山風を嵐といふらむ、って何だっけ?」「むべ、って何?」そんなことを考えて耐えていました。
寒い一日になることは覚悟していましたので、寒さは予想通りでしたが、寒さ以上に予想外の強い風に苦しめられました。
レースの振り返り
スタートして暫くのトップランナーとすれ違い地点、まだ5キロも走ってない時点で川内優輝さんがトップを独走。最終どうなったかは知りませんが、最初から単独走で走ってる姿を見て、「これはタフになるはずだわ」と感心しました。
自分は、川内さんに触発されたのか、オーバーペースで進み、15キロまでをほぼキロ6分ペースでカバー。ところが、15キロ過ぎに、スタート前から気になっていた猛烈な風が猛威をふるいます。西に向かう長い長い上り坂でアゲンストの風をまともにくらってペースダウン。それでも中間点をサブ4.5ペースを6分も上回るハイペースで通過します。
その後、キツくなりはじめた25キロ手前のエイドで、松阪牛(これは絶対に外せない)をいただくのとトイレ渋滞に巻き込まれて3分ほどロスして「もはやこれまで」と観念、目標をシーズンベストの4時間40分程度に下方修正します。
その後も、田園地帯から登って山中に入るタフなコースと体力を削り取るように吹き荒れる強風に半分ギブアップしながら、それでも粘って粘って気がつけば42キロ、ゴール地点に登る最後の激坂前で、三重県出身マラソン界のスーパースター瀬古さんと野口みずきさんのハイタッチを受けた時点でシーズンベストのサブ4.5キッカリが確実になります。
さて、この大会は今回がまだ2回目、松阪という街の規模にしては参加人数も多い大会で、多少の運営難は仕方ないと思っていましたが、比較的スムーズな運営でした。ボランティアの数も十分で、相当な動員だったのではと苦労が偲ばれました。
コース自体は10キロまでは街中中心で応援も盛んですが、それ以降は人けの少ない山中や工場団地を走るコースです。長いトンネルが2つあって、最初のトンネルはトンネル内が登りで、かなりキツいです。二つ目は逆に下りで、しかもトンネル内を応援のプロジェクションマッピングで装飾する凝りようですが、それにしても1キロ程度続くトンネルは嫌です。
風を除いても、アップダウンが厳しく時計的には難しいコースだと思います。
実は追い風だったのでは
ゴールした瞬間は、この難コースでしかも前半から強風に削られながらのシーズンベストは価値があると、思わずガッツポーズが出ました。
ただ、あとでコースを振り返ってみると、今日の北西の強風は、トータルでみるとフォローの風だったことが分かります。
スタートとゴールの位置関係(北西から南東)から、それは明らかです。確かに走っている時は逆風や横風ばかり気になりましたが、知らず知らずに北西の強風が後押ししてくれていたのかも知れません。
風が災いしたのか、味方したのか、良く分かりませんが、何はともあれ今年最後のレースとして、満足のいく結果です。47都道府県制覇に向けては、27都道府県目をゲット、いよいよ残すところ20県です。
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