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新メンバー加入で心機一転!新プロジェクト始動             (東ティモール事務所インターンブログ「ロロサエ ティモール #7」)      


Botarde(ボタルディ:テトゥン語でこんにちは)、東ティモール事務所 学生インターンの堀内です。
第7回目は、新しいスタッフと新プロジェクトについてご紹介いたします。

Newスタッフ紹介

ディリ事務所では、新たに2名のスタッフが入職しました。一人はジュスタ(愛称:アジュー)さんで、看護師です。彼女は母子保健のプロジェクトをメインに担当いたします。もう一人はヘリア(愛称:リア)さんで、助産師です。2023年から新たに始まるプロジェクトをメインに担当します。
1月5日が二人にとって初めての出勤日で、とても緊張していましたが、次の週のスタッフミーティングでは積極的に発言するなど、もうすでに立派なスタッフの一員といった雰囲気です。


左:ジュスタさん 右:ヘリアさん

新プロジェクトについて


シェアの東ティモール事業では新たにプロジェクトを開始します。
それは、思春期のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に関するプロジェクトで、中学校と高校の生徒と教師、そして保健センターの職員を対象にしています。首都ディリの中で一番人口が大きいコモロ郡という地域で活動を行うことにしています。2022年からすでに進行している母子保健のプロジェクトでは、医療へ取り残されがちな僻地の人々を対象としていました。ですので、なぜ今回医療へのアクセスが良好な首都ディリの都市が選ばれたのか、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、首都ディリでは若年妊娠が問題になっているのです。

というのも、東ティモールでは首都ディリに学校が集中しており、より質の高い学校へ通いたい多くの生徒が、ディリで暮らしています。都市では、地方と比べインターネット環境が発展しており、インターネットを介して他人とコミュニケーションを取る機会が多いです。そのうえ、親元を離れて暮らしているため、外に遊びに行くことを止めてくれる家族もいません。他人と知り合う機会や連絡を取り合う機会が多いことで、外出の頻度に加え性的な体験をする機会も多くなってしまいます。そのため、彼らは若くして予期せず妊娠してしまうリスクが高いと考えられます。実際、2021年にコモロ保健センターの妊婦健診を受診した女性のうち約4%が18歳以下の妊婦でした。これらの理由から、首都ディリのコモロを事業地として選ばれました。


プロジェクト運用計画


プロジェクトを始動するために、前もってドナー団体に対しプロジェクトの予算確保のためのプロポーザルを提出しています。その際、プロジェクトの大まかな計画も提示しました。しかし、実際にプロジェクトを運用するためには大まかな計画だけでは不十分で、目標を達成するためには、何をどの時期にどれくらいの期間で実施するか、さらに詳細なプロジェクト運用計画を立てる必要があります。リプロダクティブ・ヘルスの担当となったロジーニャさんとヘリアさんは、自分たちで運用計画を考案し、事務所長である巣内さんと何度も話し合いと修正を繰り返して、最終的な運用計画を完成させました。


巣内さんとの話し合い

関係各所との話し合い


プロジェクトをより効果的に進めるためには、関係各所との連携が必要不可欠です。そのために、プロジェクト開始前に、関係者に対し、プロジェクト内容の説明・同意の有無・関係者側の要望の確認などを行います。例えば、中学校と高校の教師にリプロダクティブ・ヘルスについての研修を行う際、学校側の希望も取り入れた内容にするために、事前に校長に聞き取りを行い、そこから研修内容を考えていきます。その日程は、ローカルスタッフが関係者に連絡を取り決定します。
 
このプロジェクトは2年間のプロジェクトであり、今始まったばかりです。これからどのように運用されるのか、どのようにコモロの思春期の生徒たちのリプロダクティブ・ヘルスが向上するのか、私も楽しみです。


他組織に連絡をとるスタッフ

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文責:東ティモール学生インターン
堀内好恵

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