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カンボジアのお金事情

皆さんこんにちは。カンボジア事務所の溝口です。
先月、日本に一時帰国をしていた際に「新500円玉硬貨は使えません」という張り紙を街中で見かけました。使えないなんてことがあるのか!と少し驚いたことを覚えています。

今回はカンボジアで使われるお金についてご紹介したいと思います。
カンボジアでは米ドルと現地通貨のリエルの2種類が使われています。米ドルが使えるなんて意外!と驚かれる方もいらっしゃいます。ただし、1ドルより小さいセント硬貨は使用できません。少額紙幣である1ドルや5ドルはこの数年でほぼ見かけなくなりました。日常的に使う市場や食堂において、50ドルや100ドルといった高額紙幣は、お釣り不足や、偽札疑惑の理由などから受け取ってくれない場合が多くあります。特に地方の場合、普段の生活の中で気軽に使えるのは、10ドル札くらいではないかと感じます。

一方で現地通貨であるカンボジアリエルは、50リエルから10万リエルまでの紙幣があります。以前は硬貨も発行されていたそうですが、現在では流通しておらず紙幣のみが使われています。ただし、50リエルを街中で見かけることはほぼありません。日常生活の中で2桁代の金額が四捨五入されて計算されるため、使う必要もありません。例えば、4,630リエルの支払いをする場合、4600リエルを支払うことが一般的です。

(写真1:現在では珍しい50リエル札)

紙幣の種類が多いことが印象的ですが、その中には日本の国旗が描かれているお札があります。
それはこちらの500リエル札。裏面に描かれている2つの橋はメコン川に架かるきずな橋(写真中央)、つばさ橋(写真左側)と呼ばれる橋で、日本の無償資金協力によって作られました。紙幣の右側には日章旗が描かれています。

(写真2: 500リエルに描かれている日章旗)

活動ではリエル札を主に使うことから、毎週銀行で両替を行います。市場で買い物をする際の一般的なレート1はドル=4000リエル(場所によっては1ドル=4100リエル)ですが、両替は日によってレートが変動します。「今週はいくら分両替する?」、「最近レートがいいみたいだよ」そんなやりとりをスタッフとするのもカンボジアならではかもしれません。
例えば1回の両替で500ドル分を両替すると、写真のようにすごい高さの札束になることも…。試しに測ってみたら8センチ近くありました。(そりゃあカバンがぱんぱんになるわけだ…)両替時には必ず破れやひどい汚れがないかを一枚一枚確認します。かなり地味な作業ですが、これも大切な業務のひとつです。

(写真3:500ドル分を両替したときのリエル札)

最近では少しずつではありますが、観光客の姿がカンボジアの観光地にも戻ってきているようです。カンボジアへいらっしゃるときには是非、お金に注目してみてください。

現在、カンボジア事務所現地代表のモーガンが日本へ一時帰国をしています。
6月19日(日)14:00から「僻地の住民のいのちを守る」保健サービスについて、東ティモール事務所で現地代表を務める巣内と共に語ります。2人の現地代表が揃う対面での特別なイベントですので、皆さんご参加を心よりお待ちしています!
イベント詳細、お申し込みは下記からお願い致します!


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シェアカンボジア現地駐在員 溝口紗季子

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