やっと再開!~モニタリング活動で医療者へアドバイス~
皆さん、こんにちは!お元気ですか?
東ティモール事務所のフレリアです。
2022年は、コロナ前の生活に戻れることを願っています。
さて、昨年、2021年は東ティモールでもコロナの影響を大いに受けることとなりました。
シェアが活動するアタウロ郡とメティナロ郡では、定期的に行われていた県保健局の「モニタリング活動」が2021年の1月~10月は実施できませんでした。
そんな「モニタリング活動」ですが、2021年11月に再開しました。
今回は、アタウロ郡とメティナロ郡での久しぶりの「モニタリング活動」の様子をご紹介いたします。
東ティモールにおける保健施設の構成
保健局のモニタリング活動とは
ディリ県保健局は年4回、保健施設(保健センターや診療所)を訪問し「モニタリング活動」を実施します。この活動は、保健施設で働くスタッフの業務を管理する為に欠かせない活動です。
保健施設の実態や業務の実施状況、技術などを観察し、課題の確認、改善に向けたアドバイスを行います。
「保健スタッフは住民に、どのように関わっているのか?」、「保健局に提出するデータは正しく登録されているのか?」など、保健局のスタッフが実際に足を運び、直接話しながら確認します。
シェアも、コロナ前から「モニタリング活動」に同行し、保健局スタッフと同様、課題の確認、改善に向けたアドバイスを行っています。
乳幼児の予防接種のモニタリング活動を実施
今回の「モニタリング活動」はテーマを持って実施されました。保健局の予防接種責任者と話し合い、出産前健診と子どもの予防接種の登録、レポートの書き方を重点的に注意してもらうことになりました。また、記載方法に自信のない医療従事者には、モニタリング活動中にスタッフから指導を行うようお願いしました。
当日は、保健施設に保管されている記録の確認や、ワクチンの使用期限や使用頻度の確認、施設が管轄する地区が入った地図の有無などの確認が行われました。また、妊婦記録とワクチン使用記録が壁に貼られているかの確認も行われました。
キテリアさん(助産師)のケース
今回、診療所の「モニタリング活動」に同席した、メティナロ郡保健センターの助産師で、母子保健プログラム責任者でもあるキテリアさんにお話を伺うことが出来ました。彼女は今までの現状を、正直に私たちに話してくれました。
「予防接種の責任者として、一人で仕事を抱えこんでしまっていました。他の助産師への指導をしていなかったが為に、自分の仕事が増え、やらなきゃいけないことが終わっていませんでした。」
今回、ワクチン在庫表の記録が出来ておらず、ワクチンの不足の発生や期限切れワクチンの発見がありました。また、予防接種進捗グラフの記入の仕方を、責任者であるキテリアさん自身が、あまり理解していないことも分かりました。
彼女は、これまでの事態を反省し、保健局スタッフからの指導に真摯に耳を傾けていました。今後、責任者として彼女がさらに良い仕事をしてくれるよう期待しています。
実際、この出来事により、キテリアさんの仕事に変化も見られました。彼女の指導により、数名の助産師が仕事を覚えてくれました。また、キテリアさん自身も、他の助産師に分かりやすい記録シートを作成し、定期的に記入をするように促しています。
二度と同じような過ちを繰り返さないように、「他の助産師さんを集めて会議を行い、情報の共有と責任の割り振りを行いたい。」とも言っていました。
他の施設では、「モニタリング活動」が来ると聞いて、慌てて記録を整理している医療従事者の姿も見受けられました。彼女の正直で真摯な対応は、東ティモールの未来に繋がると信じています。
今後も保健局スタッフによるモニタリングが行われ、東ティモールの未来のために、医療従事者たちが日々の業務に意欲的に取り組んでくれることを願っています。
「私が何に嬉しさを感じ、この記事を書いたか。」
皆さんに少しでも理解してもらえると嬉しいです。
以上で今回の報告は終わりです。ここまで読んでくださってありがとうございました!また次回、別の記事でお会いしましょう!
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