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J1第22節 FC東京対ジュビロ磐田(味の素スタジアム)

午前中まで降っていた雨も午後には上がって、夕方にはすっかり晴れて時折涼しい風の吹く味スタ。夏が始まったなあと思わせてくれる、どことなく懐かしさの匂う夏の夕暮れ。夏祭りの風情で盛り上げてくれる鬼太鼓座の太鼓。冷たいビールがことのほか美味しい夏の夜のスタジアム。

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東京は前節の浦和戦の4-4-2を再び4-3-3に戻して安部が復帰、東のアンカー、右に紺野、左に渡邊、真ん中にレアンドロを配置しています。前節怪我で途中交代したディエゴ・オリベイラは大事には至らなかったようでベンチスタート。対する磐田はワントップに大津、下り目の左に大森、右に上原を配し、守備時には5バック気味にブロックを構える3-4-2-1の布陣か。ピッチ中央にはJリーグが誇る至宝、遠藤保仁がどっしりと構えています。東京は前節、浦和に完敗しておりホームでは勝利を掴みたいところ。一方の磐田はホームでの同じ対戦で鮮やかなカウンターから勝点3を奪っておりシーズンダブルで苦境を脱したい。

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序盤から東京はボールを持って相手陣内に侵入していきます。磐田は引いて構えるアウェーの形。攻め入った東京は序盤の4分に思いがけない形で先制点を奪います。セットプレーからのルーズボールをキーパーがうまく処理しきれず木本が頭で押し込んで先制。
その後も東京は相手陣内に押し込む展開が続きます。磐田のボランチとディフェンスラインの間でパスを繋ぐ展開が続いていましたが、14分、磐田のGK三浦のパスが渡邊に渡ってしまい難なく追加点。磐田はミスから早々に2点ビハインドとなってしまいました。

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磐田は前半20分過ぎから徐々に東京陣内に侵入し始めます。東京は早い時間帯に2点先制してペースを落としたこともあり、磐田に攻め込まれる展開が続きます。磐田もルーズボールの競り合いから決定的なシーンを作りますがゴールを割れず。東京は41分自陣で奪ったボールを東が持ち上がり、これが松木のシュートにつながりますが、ダイレクトで打ったシュートは惜しくもポストを叩きます。

後半開始早々、東京はゴール左前でFKを得ますがレアンドロのキックはバーの上。双方にとって次の1点が試合を左右することになるため、局面でのボールの奪い合いが激しくなっていきます。56分、大井からのロングクロスを受けたジャーメイン良のシュートは枠の右へ。さらにゴール正面でボールを受けた上原のシュートはスウォビィクが弾き出します。するとそのボールをレアンドロが前線へと送り、抜け出した安部がゴール前に迫ろうかというところで大森に後ろから倒されイエローカード。一瞬DOGSOかと思いましたが、ジャッジはSPAだったようです。

暑さもあり運動量が落ちてきた65分に磐田は一気に3枚替え。大津→金子、遠藤→松本、大森→吉長。70分には森重から高い位置でボールを奪ったジャーメインがシュート。これはなんとか凌ぎます。直後東京は紺野→三田、渡邊→ディエゴへとスイッチ。77分東京はカウンターからレアンドロがシュートを放つものの全速で戻ってきた大井がブロック。79分にはジャーメインのワンタッチのパスを受けた吉長がダイレクトのシュートを放つも枠の左へ。80分東京は疲れの見える東を下げて梶浦を、さらに88分にはレアンドロ→山下、バングーナガンデ→鈴木へとスイッチしゲームを閉めにかかります。

結局双方が決め手を欠いたまま試合は終了。暑さのせいもあってか特に後半は両チームとも動きにいまひとつキレが感じられませんでした。東京は2試合ぶりの勝利だったものの、勝ったり負けたりと出入りの激しい我慢の戦いが続きます。磐田は4連敗でしかも4試合無得点で最下位から抜け出せずと苦しい展開。選手の距離感が悪くなかなか前線にボールが収まらないような感じでした。

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リーグはここから2週間の中断期間に入るのでここでリフレッシュした上で、再度整理し直してここからの残り試合に臨んで欲しいと思います。

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